200日目 航海日誌

 

この日記も今日で200日目を迎えました。

1日目から100日目までは、日記を書くこと自体に特殊性がありました。それに比べると101日目から今日までの道のりは、執筆がすっかり習慣化しているぶん、記した話題のディティールに意義があったといえるかもしれません。

この100日間でどんな出来事が起こったか。私は何を考えながら過ごしてきたのか。これから振り返っていくとしましょう。

 

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一念発起して新しいアルバイトに応募したあの日は、来たるべき「次の100日間」の初日だったんだね。11月半ばのことでした。この軽率な選択が、後に訪れる年の瀬の記憶を、良くも悪くも濃密なものにしたのです。

 

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初出勤の翌日に豪遊した話。気持ちよかったなあ。「自分で稼いだ金を自分で使う」という、これ以上なく満ち足りた感覚。

久しぶりに味わう全能感にすっかり気をよくして、勢いだけで大量のシフトを入れてみたりもしました。働いていれば、勉強をしていないことすら許される気がして。

 

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たびたび奇妙な夢を見て、ポエってみた日もあります。「全能感」という麻薬に溺れるくらいには、押し寄せる現実の波に追い詰められていたのでした。三回生の後期はずっと苦しかったし、今もなお、しんどい気持ちは増幅しつつあります。

 

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ウマ娘すこ😄

 

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ワンオペバイトにも慣れ、もしや天職では? とすら思い始めた頃。ついに「出張」の洗礼を浴びます。まさしく青天の霹靂でした。

 

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不安も多い日々でしたが、たまにはお出かけしたりして、わりあい明るく過ごしていたようです。このへんの「苦しいはずなんだけどなんかいつも楽しそう」なライフスタイルは、天から与えられた救いなのかもしれないと思ったり。……まあその楽観的なところが、状況を悪化させてきた原因だともいえるけれど。

 

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😮マイモチ 👏😂

(ワケわからん絵文字遊びにいつも付き合ってもらって、マジで感謝しかないです)

 

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バイトのことと、大学の勉強のこと。二大鬱要素がいつも頭に重く圧しかかる、そんな冷たい冬でした(というか今も、真っ最中です)。

 

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あれだけ心地よかったはずのバイトが、たった一週間そこらでこんなに苦痛になるなんて。出張の厳しさに耐えきれず、あっという間に音を上げました。

天使が「あまりにも貧弱で身勝手すぎる」と自分を罵り、悪魔が「実際ブラックなんだし、逃げるが勝ちだぜ」と擁護します。それに何より、上司とのやり取りが恐ろしくて仕方がない。心底自分が情けなくて、もう何も手につかなくなりました。

 

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荒む心を優しく包み込んでくれたのは、一本のエロゲでした。やっぱり人生を救うのは「没入」です。

日記を書き始めた頃からゲームネタはちょくちょくやってきましたね。自分の好きなものについて語るのは楽しいですからね。まあ、だんだん娯楽に集中できなくなってきて、話題にする頻度が下がってはいるのですが。

 

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ネガティブなエネルギーを怒りに変えられて、バイトを辞める決断をすることができたのは、これまで知り合った友人やフォロワーたちのおかげです。

元々私はきわめて事なかれ主義の、弱々しい葦でしかなかった。けれど、中学高校、大学と進んでいく中で、出会った人々の「個人主義」っぷりが、私に勇気を与えたのです。社会不適合への道をずんずん進んでいるような気がしなくもないけれど、やっぱり社会よりも自分自身を大切にする方がいいよね。……本当に?

 

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一応真面目に働いていたので、ある程度のお金は作ることが出来ました。となると、さっそく浪費したくてたまらない。そこで、性癖マシマシキャラを作ってSkeb依頼することにしたのでした。

そろそろ納品される頃でしょうか。結構楽しみです。

 

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すっかり崩れてしまったメンタルはついに戻らず……。最後までテスト勉強の机につくことができなくて、今期の期末試験はぶっちぎりで史上最悪の結果に終わりました。もはや堕落ごっこなんかじゃない。本当の落伍者です。数値に出ています。

こんな状況で来年以降の、研究室配属・院試・卒論というビッグイベントに立ち向かえるはずもなく。もはや居ても立ってもいられず、一世一代の現実逃避を画策するのでした。

 

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春休みに入ると高校同期が遊びに来まして、一緒に体を動かしたりして、気分がラクになりました。

誰かと一緒にいるだけで、途端に心の重石が軽くなるわね。やっぱりもっと頑張って、同大学の知り合いを作っておくべきだったのかもなあ。まあ、リアルで頻繁に会える友人は少ないけれど、ネットではいつもいろんな人と遊んでもらってるので、良しとしましょう。

 

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出不精の重い腰を上げて、ついに市外へ飛び出しました。「修学旅行を取り戻せ」というコンセプトで、高校同期たちと熱海温泉へ。

 

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そして愛しの東京では、自主制作物で知り合った熱烈なフォロワーと、3年越しの初対面を果たし。

 

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さらに、音ゲー関連のツイッタラーとも顔を合わせました。アイコンとわずかな声色だけでできていた世界に、ほんとうの顔や仕草のイメージが追加されて、一気に目の前の解像度が上がった感じ。

フォロワーたちともう一度会う機会があるか、ないか……。けれど私にとって、これらの出会いはとても新鮮で、楽しかった。またいつか。

 

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滞在中、日夜を共にしている無二の友にも、今一度の感謝を。マジでいろんなところを案内してもらいました(というのは半分嘘で、たぶんこいつもこのへんの地理をよく分かってない)。

現実逃避ついでに、バイトのしがらみもスパッと切り捨てまして。悩み事がひとつ、消えてくれようとしています。

 

 

以上、直近の100日間の振り返りでした。

無論、きっちり読み返せば他にもいろいろな出来事が起きているのだけれど、大まかな心情の流れは掴めたと思う。「バイトの快感と挫折」から「進級への懊悩」へ、そして「旅先で得た喜び」へ。

なんだか「理解のある彼くん」みたいな感じだね。否定はしません。実際に、人々との関わりで救われている部分がかなりありますから。もし今現在も一人でマンションに籠もっていたとしたら、どんな鬱に襲われていたか知れません。

 

心の中で膨らんでいく暗い思考と、持ち前の明るさとがせめぎ合って。孤独に震える寒い夜があれば、新鮮な触れ合いにほぴたが緩む昼もある。押しては引いて、舟を漕ぐがごとく、波に揉まれながらもゆらゆらと水面に浮かび続ける。そういう100日間を送ってきたといえるかもしれない。

日々を船旅に例えるならば、この日記はさしずめ、航海日誌。豪華なクルーザーなんかじゃない、ただの遭難船ではあるけれど。どこに漂い着くかも分からないまま、その日に見つけたものや考えたことを、とりあえずコリコリと書き連ねてみる。

それらを後から読み返してみたら、意外にもひとつの流れが見えてきて。なあんだ、意外と俺って、しっかり海路を渡って来たんじゃないの?

いや、この舟がどこの港に着くかは知らないし、もしかしたら途中で難破しちゃうかもしれないけどさ。逆になんだかさ、これからも毎日書き記すことをやめなければ、いずれは何かしらの立派な海流に乗れちゃったりするんじゃない? そう思えてきたよ。

 

まあ、勘なんだけどね。航海士の勘ってやつが正しいかどうかは、次の100日間のどこかで、明らかになるさ。