人ってありがたいな!という気持ちと、人ってキモいな。という気持ち。
街って美しいな!という思いと、街ってダルいな。という思い。
そして、そう思う僕自身が、輝かしくもあれば消えてほしくもある、人や街の包括的システムの一部でしかなく。
こんな思いも想いも、どんな蓄積も、橋から身を投げればあっという間に消えてなくなる、泡より軽い一反応でしかないということ。
それを真剣に悩むでもなく、ただ疲れからくる戯言として片付けてしまうことこそが、人間が自然に会得している「生きる」ための方策であるのかも知れないけれど。
己のうちにある保身用具としての軽薄さを捨てて、真剣に考えてしまったら、俺はどうなるのだろう?
と、いうことを考えながら川べりを歩いた夜でした。