思考は足から生まれます。
……なんのことやらと思うかもしれませんが、本当の話です。
私はモノを考えたり通話したりするとき、部屋の中をてくてくてくてく歩き続ける癖があります。何十分も何時間も、脳を回転させる必要がある限り、てくてくてくてく。サイレンススズカ先輩のように、飽きもせず左回りに歩き続けて。
歩行のリズムが思考の巡りをよくしてくれる……ということは、散歩をしたらどうなりますか?
昨晩(一応今日)は闇夜の河原をおよそ2時間ほど歩きました。冷たい風に凍えながら、歩けば歩くほど、深まっていく洞察。不安。焦燥。葛藤……。
別に何かを考えたかったわけでもないのに、足が動いているせいで、私はどんどんネガティブな螺旋に囚われていきました。夜中に散歩なんかするもんじゃないと思いました。
でも、今夜も私は外の世界へ誘われるような気がする。
いつもの同期グループと話しながら? タイムラインの見知らぬ人々に発信しながら? それとも、独りで? わかりませんが、とにかく私は散歩に出かけるでしょう。あるいは明るい思考が起きるかもしれないと、わずかに望みを抱きながら。
思考は足から生まれます。