617日目 てくてく歩きマンの歌

 

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なんじゃこの近未来的な都市は……。

人工的な均整が取れていて、美しくも無機質な冷たさを感じさせる街。


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正体はここ、品川の埋立地にある住宅団地。

都市史エアプなので分かりませんが、おそらく完全なる計画都市なのではないでしょうか? 区割に始まり、何から何までが緻密な計算の上に成り立っている。

逆に言えば、下町や繁華街にあるような人間味溢れるカオスが不足しているとも言えます。なんとなく終末世界のような、そんなうら寂しさが滲み出ている。

……なんてことを書いてみましたが、ここで生まれ育った人にとっては最も心安らぐ風景なのでしょうね。地方都市のオールドニュータウン生まれである私が、計画都市の暮らしを簡単に知ったつもりになってはいけない。


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ちなみに今日はあちらこちらへ歩きまくりでした。

というのも実は、決して街並みを見ようという意図で行って帰ってきたのではない。どうしても換えの効かない或る部品を求めて、品川じゅうのダイソーを歩いて回っていたのです。

バッチリ企画を立てて行く街歩きより、何か必要に駆られて始まる長い散歩の方が、案外新たな発見に満ちているのかもしれない。