「ぼっち・ざ・ろっく!」、めっちゃ面白かった!!
高校生1年生の後藤ひとり(ぼっちちゃん)は、ネットで密かに人気のギタリスト。けれどもリアルではド級のコミュ障で、日陰者の「ぼっち」として生きて来た。
「憧れのバンドマンになって、チヤホヤされたい……!」
そんなある日、ひょんなことからロックバンド「結束バンド」のメンバーになったぼっちちゃん。彼女は立派なギターヒーローになれるのか!?
とまあそんなあらすじの、青春×バンド×日常系アニメ――それが「ぼっち・ざ・ろっく!」です。
王道の展開でありながらも「陰キャですみません……」な一種のアウトローさが共感を呼ぶとともに、やりすぎなくらいおふざけの効いたデフォルメ(?)演出が大いにウケた本作。Twitterでファンアートを見ない日は無いのではないでしょうか。
元気なツッコミ役のドラマー・虹夏ちゃん、ミステリアス?でちょっととぼけたベーシスト・リョウ、そして美人で超絶陽キャなボーカル・喜多ちゃん。結束バンドのメンバーたちの際立ったキャラがこれまた素晴らしくて、観ていてずっとわくわくしっぱなしでした。
バンドアニメであるからには、ライブのシーンもカッコよさ全開(だけどぼっちちゃんなのでオチも満点)。不慣れで上手くいかなかったりする酸っぱさも含めて、んも~~イイんですわ。
中でも特に、学園祭のシーンは熱いものがありました。……というのも実は、私自身もかつて高校の文化祭バンドでドラマーをやったことがありまして。
幕の向こうの熱気を感じつつ、緊張しながらチューニングする時間。開幕と共にワッと上がる歓声、そのどこかで確かに私の名を叫んでいる友人や後輩、きっと見守ってくれている家族。
「陰キャで根暗な俺なんかが、こんなにチヤホヤされちゃうなんて……!」
後から振り返っても、あの日あの瞬間が中高6年間で一番「それっぽい」青春のひとときであったように感じます。
まあ、本番は機材トラブルがあったり、気合いが入り過ぎちゃってピッチが爆速になったり、ボーカルの熱血男子が完全に声を枯らしちゃって、最後の曲をほぼ歌えなくて意味不明なまま終幕したりしたんだけど……。それもまた、ぼっちちゃんに感情移入するきっかけになったというか。とにかくそんな気持ちで最後まで一気に観て、めちゃくちゃ懐かしくなってしまった。
ああ……ぼざろ、イイなあ。
バンドってイイよなあ……。
あれっきり一度もライブなんてしなかったけど、久々にドラム、叩きてえなあ……。
あ~~~~~。
叩きてえ……。
……叩くか~~~~!!
ということで! 急遽駅近の音楽スタジオを探して、その日その晩の勢いで行ってきました。
このへん、マジでやりたいことを思いついたときのフットワークの軽さは我ながらすごいと思います。
どう? サマになってますか?
……いや~。まあマジなところ、まあまあ地味な写真になっちゃいましたね。如何せん姿勢が悪く、おまけに派手なプレイングができないものでして。陰キャなんで。
一時間もレンタルすれば十分だろうと思っていましたが、音楽に乗せて気持ちよく叩いていればそんな時間あっという間です。急ごしらえの楽譜をペラペラめくりつつ、Youtubeで最近のポップスを流して「全然聞こえね~!!」なんて言いながら大音量でリズムを刻みます。
でっけぇブランクがあったので四苦八苦でしたが、なんとなく当時の感覚を思い出しましたねぇ……。
いや~~、面白かった! やっぱりナマの楽器をブッ叩くのは気持ちイイが過ぎる。すっかりノッてきちゃって、次はオーディオ環境をちゃんと準備していこうかな……だなんて考えている自分がいる。
ドラマーで良かったわ、俺。ギタリストやベーシストだったら、今頃新しい愛器を注文するためにリボ払いを契約してるだろうから。