399日目 ほわほわ飽和するホワイト・ナイト・アウト

 

感情の飽和。それは、大きな試練と次の試練の狭間の、やるべきこともやりたいこともハッキリしない退屈な期間に訪れます。

ここのところの私は完全に「それ」です。一見ゲームライフを謳歌しているようだけれど、かつてオートマタやペルソナに触れたときほどの熱狂・没頭はできていない。なんというか「楽しさ」を吸収するスポンジがすごく小さくなっていて、心の嵩が全く埋まらない。そんな感じ。

あの頃のような、目の前のゲームに全身でのめり込めるピュアな心は、どこにいってしまったのでしょうか。曲がりなりにも最高学年になって、先々の身の振り方や「現実を見なきゃ」という焦りが、いつ何時も頭の片隅にちらつくようになってしまった。それって悲しいことだよね。

 

そんな飽和の最中にあった昨日の夜。友の誕生日を祝う通話の流れで、夜な夜な散歩をすることになりました。散歩と言っても、面白いロケーションがあるわけではない。平凡な地方都市の住宅地を、あっちこっちへ何時間もふらふらするだけです。

ところが、昨夜の徘徊はちょっと違った。すごく「良い散歩」だった。歩きながら思考がまとまっていって、イヤホンの向こうの友たちと真面目に語らい、歩いて、考えて、また歩き、ときどき飲む……。単なるぶらつきをこんなにも「有意義だ」と感じたのはいつぶりでしょうか。

いろいろな話をしました。近況の報告に始まり、来年はどうしているかについて。進学と就職の話。適職とモチベーションについて。それから、故郷を想う心と、現在進行形の大学生活を懐かしむ心、などなど……。

そうして、私は気づいたのです。全てが停滞しているように感じていたこの2、3年間で、実はいろいろなことが好転していたのではないかと。

例えば、私はずっとずっと「俺はこの学科に来るべきじゃなかった」と思っていたけれど、ふと空を見上げると「なんだかんだ言ってもここは俺の戦場だ」というひとつの自負が芽生えていたり。何気なくやっていた高校時代の部活や、ゲーム開発での役回りが、実は自分の適性を見つけるための有意義なレッスンになっていたのではないかと、そう考えたり。

「俺はこういう役割を果たしたいんだ」なんてキザな話を昨夜の俺は真剣にやったし、それに友たちも耳を傾けて、自身のことを語ってくれた。不思議なことだけれど、俺たちはこの足で地面を踏みしめながら、頭の中の荒れた大地を均して踏み固めていくような、そんな気持ちだった。

夜空の宴は朝方まで続きました。めっきり人数も口数も少なくなり、ホワイトノイズと化した通話を耳に繋ぎながら、この良さげな奴らともっともっと思い出を作りたいなと、しばし感慨に耽りつつ帰路に就いたのです。

 

 

……ま、一晩明ければ大志なんかコロッと忘れて、またいつも通りの怠惰な生活が始まるんだけどね。それでいいのさ。真面目な話は「たま~に」でいい。このダメダメ感こそが俺たちによく馴染んだキャラよ。

ってなわけで、起きてからはやっぱりゲームをしていました。今日のタイトルは「トロピコ6」。南国都市開発&独裁国家運営シムです。なんぼ「ゲームに没頭できない」と言っても、やっぱり楽しいことに変わりはないからね。何時間かやったらぱっと飽きちゃうけど。

 

あれだけ苦しんだ大戦時代が嘘のよう。ハイテク産業とインバウンド観光で余裕の黒字

いちいち外道すぎて草。ビバ、トロピコ

これは設計を適当にやったら官邸を貫通したロープウェイ

 

(おまけ)

ツイッターのアイコンの子(ワンズちゃん)の3Dモデルを弄くり倒しました。ちょっと恥ずかしいけれど、妄想ダダ漏れで遊ぶのもたまには悪くない。

 

ペルソナなら完全にこのポジション。オタクなので不思議系サポートキャラ好きがち