903日目 あーなんか生きる目的ないなった

 

こないだの火曜日にクソだるいデッケぇタスクがあって、それから昨日の金曜日にもまあまあ準備が要るすっぽかせない用事があって、そういうあれこれに俺の脳内リソースはかかりっきりだった。臨戦態勢だった。

んで、それらがするっと終わって、なんとか抜けたな、次のデッカいひと仕事までしばしクールタイムだな、なんて思いながら起きた今朝。

昼。

夕。

夜。

虚無だった。

まるで、ソシャゲのイベントクエストを全力で走り抜けて、オールクリアおめでとう! 次のイベントまで新しいクエストは無いよ。しっかりお休みくださいね。という状態になったときの、急にスッと飽きてログインすらしなくなっちゃうみたいな、ああいう感じ。人生は「何もない日」が一番無理なんだってこと、思い出した。

有り体に言えば、生きる目的がないなった。いや、正しくは、生きる目的を持たないまま生きていることを思い出した。数日ごとに現れるチェックポイントを条件反射のように追いかけたり、嫌々ながら引き摺られて行ったりして、そうして自分を誤魔化しながらなんとなく生き続けているだけだった、そういえば。

 

何だろうな。

やるべきこと、は探せばいくらでも見つかるから、まあいいとして。

やりたいこと、がひとつもないな。何か無かったかな。

 

多くの人々はやりたいことを達成するためにどんどん働いたりとか、やりたいことが待っているからこそ嫌々でも働いてみせたりとか、そういうのがあるらしいね。そういうのがないとマズイのかもしれない。ある日、あまりの虚無にポッキリと意思が折れて、灰と化してしまわないために。

 

なんだろう。どんなものがこれから僕を待っているだろうか。

心惹かれるもの。心惹かれる単語。何があったろうか。

 

 ソファ。おっぱい。ハグ。

 

これだけしか思いつかないのか。なんて刹那的な生き物なんだ。

もうちょっとなんか、こう、ないのか。

 

 濃いリンゴジュース。9階建ての本屋。知らない路線の終点。

 

いいよいいよ、悪くないよ。

もうちょっと数を出していこう。

 

 来月のテニス会。錆びたトタンの壁。水面から立ち上がる蕾。

 

ん?

 

 古びた陸橋の手すり。大きなモニターのあるコワーキングスペース

 

おいおいおい。何かこれ、フリー写真サイトにありそうなヤツの流れになってないか。

 

 すべて蓋の開いたアロマオイルの小瓶。ガラス拭きをする女性。

 

ばかやろ、戻せ戻せ戻せ。

 

 土下座して謝罪する男性。未来へ向かって歩き出す新婚夫婦。

 

あーもうだめだ。あーあ。

 

 

 

 

 投げられても受け身を取ろうとする会社員の無料写真素材