614日目 TABOO

 

きりちにっきは私的な日記だが、誰かが読んでくれているだろうという前提で書いている。だから実は、題材には結構気を遣っている。世間話にタブーがあるのと同じように、日記においても扱いづらい話題というのはある。

けれども今日は敢えて、ちょっと微妙なラインのテーマを引っ張り出して書いてみる。まあちょっとたまには、そういう日を作っても良いことにしましょうや。

 

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お金の話

なあ、なんでこんなにカネ消えてんだ??

金がかかる街なのかな。それとも俺の感覚が狂ってんのかな。分かんねえけど、引っ越してきてから明らかにおかしいよ。みるみる金が尽きていくよ。

慌てて新しいバイト入れて今週から働き始めたけど、給料日まで生きていられる気がしねえよ。不安だよ。

 

……だなんてことを書くと、方々からこんな声が聞こえてくる。

「お前実家から仕送りもらってんだろ、エアプかよ」「金が無いよ~ってネタに出来るうちはまだまだ大したことねえって」「学部の暇なうちに頑張って貯金しなかったツケが回ったんだろ」「そんなに金が欲しけりゃ就職すれば良かったじゃん」

いや、ほんと、全く以てその通り。今の俺の暮らしは、他でもない過去の俺の消極的な選択から成っているから、言い訳のしようがない。それに、恨み言を言うにはあまりに温室育ちが過ぎる。返す言葉もない。

 

でも、でも! 今日だけはちょっと、言い訳させて欲しい。

物価、たっけぇじゃんか……!!

時給、全然上がんねぇじゃんか……!!

後輩に、奢らないといけねぇじゃんか……!!

人を励ます飲み会には、行きてえじゃんか……!!

あとぶっちゃけ、

ちったぁ贅沢しないと、生きるのつれぇじゃんか……!?

 

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研究の話

(研究の話はタブーなのか? という疑問が浮かぶと思います。結論から言えば、決して禁忌などではありません。ただ私の場合は、研究の話を聞くのが辛い日もたびたびあります。生き生きと語る人の笑顔を見ていると、そこまで没頭できない私は「俺もう学生失格だし泣いちゃおっかな」と俯いてしまうのです)

 

正直ね、頑張ってると思う。俺。当社比コンスタントに研究室に通ってる。近くに住んでるから行きやすい、というのもある。けれど、それを抜きにしても、今月の俺は結構バイタリティがあって偉いと思う。

今日はまず研究室に顔出して、講義受けに行って、それから一旦抜けてバイトして、夜にまた研究室に帰って作業してた。別に、研究がしたくて行ってるわけじゃない。夜遅く大学に居残ってると、我が身がクールでキュートに思える。ただそれだけ、勝手な自己肯定感のためだけにやってる。でもさ、それでも何もやらんよりは立派だろ、俺。

 

ただ、問題がある。研究室にいるだけでは修論は進まない。「なんか居る人」から「やってる人」に格上げするには、まず第一にテーマが無ければならない。そこなんだ。

研究意欲って何なのか、俺にはさっぱり分からない。

そりゃ、多少の知的好奇心はあるよ。ブラタモリとか好きだし。

でも「なるほどね~! ガッテン! ガッテン!」だけじゃ論文は書けない。自ら大きな目標を掲げて、ひとつの真理に到達することを目指し、多大なる時間的・精神的苦労を追う。それだけのことをする覚悟ができなきゃ、何ひとつ始まらない。進んで身を捧げられるような、熱のこもったテーマを見つけ出さないことには。

そんなもん、たかだか数日で見つかるもんかよ。

でも、どうやらここは真面目な学風らしい。入学直後だというのに、既にテーマ決めを要求されているんだから。

そんでもって、うちの先生は考え方の手がかりすらこれっぽっちも与えてくれない。別に俺は雛鳥のように口を開けてるわけじゃない、ちゃんとこっちから積極的に助言を乞うてみたのだ。けれども先生は微笑んで「自分の好きなことをやってください」の一点張りだ。

なあ、助けてくれ。まず何から始めればいいんだ? 誰か手順を教えてくれてもいいじゃんか。まあ「院に入ったからにはやりたいことがあるんですよね?」と言われたらそれまでだけどさ。

 

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就活の話

やってねえよ。そんなもん。

研究と単位回収とバイトと就活。四足のわらじが履けるほど器用じゃねえよ俺は。

人を唸らすほどの理系スキルを持ち合わせてない俺だから、マトモなとこ行きたきゃ就活頑張った方がいいんだろうなとは思うけどさ。無理だよ。やりたくねえよ。

 

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ケツ毛の永久脱毛の話

してぇよ。

 

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まあ、こんなもんかな。一瞬「ウンコの話 出ねぇよ」とか書こうかと思ったけど、普通にきっっしょくて気分悪いのでやめにした。それに、あんまり長くなって更新が遅くなるのも良くない。

昨日、ちょっと最終回っぽい雰囲気のことを書いたので、内心「これで今日フツーに更新したらウケたりしないかな」なんてことを考えていたのだが、いざ書き始めようという直前に、さる友人から「きりちにっき今日で終わりなの? 続けるの?」と直球で尋ねられてしまった。それを今言ったらオチが付かねぇじゃねえか……! 逆にもう、書くの辞めたろかな、とちょっぴり思ったり思わなかったり。

まあ、辞めないんですけどね~。