854日目 サイバーパンクのメトロに乗ろう

 

Cyberpunk 2077に、知らぬ間にメトロが追加されたらしい。

善は急げだ。さっそく見学に行かなくては(このためにわざわざ再インストールした)。

 

あったあった。駅前に路線図がござい。

 

……え? は?? キモ。

全部で5路線が毛玉のようにグズグズに絡まり合っている。ほとんどの区間で複数路線が並走しており、まるで無計画に、その場のノリで好き放題に駅同士を繋いでいったとしか思えない。何があったらこうなるんだ??

特筆すべきはオレンジの路線だ。同一の路線が北西と中央で2回も漸近する、きわめて非効率な大回りの路線。仮に出発駅と到着駅が両方オレンジの路線内だったとしても、赤や黄や青を乗り換えながら向かった方が遥かに早く着きそうな感じがする。そして何より面白いことに、このナイト・シティにオレンジでなければ停まらない駅はひとつも存在しない。つまり、あっても無くても大して変わらない、ということです。

……まあ好意的に捉えれば、既存の路線が利用者の増加でパンクしていて、そのバイパスとして長い長い路線を通さねばならなかった可能性はあるかな? ……いや、でも、

 

全然スカスカだしなあ。

まあとりあえず乗ってみましょう。これは緑の路線です。

 

コングレス&MLKを南へ出て、車窓の外はこんな感じ。メトロと言うと地下鉄っぽさがあるけど、どうやらモノレールみたいです。

 

ウェエルスプリングス周辺、臨海工業地域。折しも夕焼けに照らされて。

 

来た来た! やっぱりナイトシティ中心部は超高層市街地ですねえ。

余談ですが、2023年時点で世界一の大都市は東京です(いろいろな指標があるが、どんな測り方でも東京のトップは揺らがない)。なので、サイバーパンク系の世界観の代表的な象徴である「退廃的なメガシティ」のモデルは多くの場合東京であり、世界中の人々が憧れるからこそ渋谷のインバウンド観光が持て囃されている側面もあるように思いますよ。

もちろん私も副都心の異様に複雑化した市街地が大好きです。たびたび「都会」を摂取しに行きたくなるんよね、田舎生まれだから。

 

車両のナカとソト。いいなあ。生きてるんだろうなあ、こんな2077年の世界に。

 

途中で降りました。数あるオープンワールドゲームの中でもボリューム感とロマンはぶっちぎりで最高。こういうびかびかした街のゴミゴミした裏路地ビルの汚ったねぇ部屋に住んで夜中にタバコとかフカしてみたいよ。な?

 

もっかい乗ります。改めてみるとすげぇ治安悪いな。実際「住む?」って言われたら住まねぇわ、やっぱ。

 

遠くの塔に見える「カラオケ」の文字。イイよな。結局サイバーパンクってのは「ナンチャッテ・トーキョー」なんだよ。無論、俺たち日本人も大好きさ。

 

殺伐とした工業都市のグラフィックとして百点満点。俺の認識が間違ってなければ、奥に見える「06」や「07」の巨大な長方形は貧民向け巨大集合住宅だと思います。終わってる。憧れちゃう。

 

そうこうするうちに終点に着いた。おつかれちゃーん。