776日目 空前絶後の里帰りお嬢様② 里山編

 

荒野の御殿におわしますおばあさまに見えて(まみえて)まいりましたわ。😬LDKがウン千万円するトーキョーなんてところに住んでいますと、おばあさまの御殿はあまりにもデカすぎて「嘘やろ……」という気持ちになりますわね。荒野暮らしならこんなに豪勢な家が建つんですものね、今さらカルチュアショックですわ。

……で、ピンピンしていましたわ。おばあさまもおじいさまも。何かこう、故郷を遠く離れて暮らす我々は、普段「おばあさまももうお歳を召されていらっしゃいますもの……」と勝手に懐かしんだり、老いをイメージしたりするものですけど。向こうからすれば「勝手に◯すな」という話で、どこのジジババも想像以上に元気ピンピンで毎日暮らしているものなのです。何なら、都会の若造より遥かに健康的に。

ちなみに道中は私が運転してまいりました。こんな荒野ですから、道路を横切る魔物も何も居やしません。いかに注意力散漫な私といえども、流石に余裕でしたわね。もっと都会で、そのうえレンタカーだと、こうは行きませんわね。

それから、お靴を買っていただきましたわ。久々に会った家族から何かをプレゼントしてもらうときって、正直ご立派なやつを買ってもらえたらブチアゲ! という気持ちと、あんまり高いものを要求するのは躊躇われる、という気持ちの板挟みになりますわね。まあ結局、オシャレなメーカーのお靴は形が合わなくて、何というか「えっ?」というレベルで安い奴に落ち着いたのですけれど。私は新しい靴で嬉しい、お母さまは安く済んで嬉しい、のWin-Winでしたわ。

しかし、あれですわね。一人暮らしも5年目になると、一丁前に自立したような気持ちになってくるものだけれど、出資者がいる以上は扶養のガキに相違ないのだ、ということを度々思い出させられますわ。重荷に感じる必要はありませんが、自分にかけられた期待や、日々の生活へのありがたみを、たまには思い出してシャキッとしたいもの。再来年の春、いよいよ100%自分のお金で生きるというステージに進みましたら、何かの形で恩返しがしたいなと思いましたわ。

……という発想をするタイプなので、ケイエスミラクルちゃんへのシンパシーが強いわけです。私は。

775日目 空前絶後の里帰りお嬢様① ミラクル編 - きりちにの日記、きりちにっき

 

ごきげんよう〜👋