707日目 スクショのなかにわたしがいた。

 

世間様は3連休。ホリデイとは無縁の学生わたしにも、まあたまには「オフ」と決めつけて過ごす日があっても良いかと思いまして。特に目的もなく、PS4を引っ張り出してガチャガチャやっていたわけでございます。

かといって、別にやりたいゲームがあるわけじゃないし。もう飽きたし。そろそろ寝るか……とホーム画面に戻ったとき、ちらっと「ギャラリー」が目に映りました。

「そういえば、今までどんなスクショを撮ってきたっけ?」そんな軽い気持ちで、ギャラリーを開くと。

そこには、3年前の夏——あの孤独と妄想の中に引きこもっていた、大学2年の夏——に、初めてハイエンドゲームの世界に足を踏み入れたときの、鮮やかで切ない感動が眠っていたのです。

 

ここに、私のPS4のストレージに残る、はじめてのスクリーンショットを貼ります。

 

 

 

 

廃墟都市。眼前に広がるくすんだ世界に私は、退廃が染みついていく自身の感情を重ね合わせていたのでした。

 

 

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NieR: Automata

美しく、冷たい廃墟と、生きてもいないのに殺し合うアンドロイドたち。人は初めて触れたゲームによって心を形成されるものだけれど、私のヴァージンを奪ったのがオートマタで、本当によかった。

 

METAL GEAR SOLID V

実は中古のPS3でやったことがあったけれど、それが却ってPS4のグラフィックレベルの高さの実感につながった、そんなゲーム。一時期の性癖に多大に影響した、緊迫感のあるミリタリー・アクション。


ペルソナ5 ザ・ロイヤル

そうだよなあ。大都会・東京への憧れ。当時関西に住んでいた私にとって、ペルソナに登場する三軒茶屋、渋谷、吉祥寺といった街並みは夢が膨らむものだった。

それから3年後の今、まさか自分が東京に住むことになるなんて、思いもしなかったな。今こそもう一度、街を巡るべきときだろうか? あいにくお金が無いのだけれど……

 

Ghost of Tsushima

そりゃあもう、ツシマのスクショといえばここ。神懸かった映画的演出に彩られる、一所懸命のチャンバラ+ステルスアクション。

日本に居ながらにして、こんなにも日本の美しさを思い知らされるとは……。アクションプレイでこれを超えるゲームに、未だ私は出会っていません。

 

Battlefield V

ほぼ唯一のスクショがこれで、笑ってしまった。対戦ゲームの試合中に写真撮影タイムなんてないもんね。FPSはかなり下手なんだけど、でもやっぱり憧れてしまって、へたっぴなりに度々遊んでいます。

 

eBaseball パワフルプロ野球2020

パワプロはとにかく辞めどきがないゲーム。たまに思い出したように起動しては、トレセン学園野球部を甲子園優勝させるべく、十何時間とガチ周回しがち。そういう妄想を受け入れるカスタム性の高さ、嫌いじゃない。



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まあね。これを見ている人にとっては、ただのゲーム画像の一枚一枚に過ぎないこと、分かっちゃいるんだけど。でも。

ゲームが見せる妄想の中に、救いの中に。スクショのなかに、わたしがいた。

人の数だけ思い出のゲームがあって、懐かしさや切なさがあって。それを思い出すときの、あなたの大切な思い。……それと同じものを、今晩の私は感じていたのです。

 

さあ、これを書いたらさっさと寝て、明日は大学に行こうかな。心なしか、前を向いてる感じで。

 

 

(おまけ)

ちなみに、スクショでない直撮りを含めると、これが一番初めの画像でした。鮮烈で衝撃的なグラフィックと、圧倒されるほどエモい(←この言葉も最近は使わなくなったな)物語の始まりに、震えながら撮った写真。今でも工場廃墟は、私のゲーム史上に残る大好きなマップです。