127日目 三度の飯よりオープンワールド

 

三度の飯よりオープンワールドゲームが好きです。誇張抜きに、飯を食うのも寝るのも忘れて延々とプレイしてしまいます。

オープンワールドの魅力は、なんといってもその圧倒的な没入感。広大なフィールドに降り立つときの、胸の高鳴り。ああもう、たまりませんね。

 

しかし、ひとことに「オープンワールド」といっても、その定義は意外と曖昧です。ゲームによって、実態は全く異なっています。

今日は、これまで遊んできた「オープンワールドっぽい」ゲームを列挙して、いろいろと感想を書き散らしてみようと思います。

(画像は自分で撮ったものとネットで拾ったものがごちゃまぜになっています。許してね)

 

オープンワールドと呼べるか怪しいゲーム

龍が如く

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金と欲望が渦巻く神室町

ヤクザのド派手なアクションでお馴染みの「龍が如く0」。歌舞伎町を模したマップを自由に歩き回ることができます。……が、せっかくの広大なマップなのに、基本的に歩く/走る以外のアクションはできません。いざ戦闘シーンになると、いっちょ暴れてやるかあ! と気合いを入れたのも束の間、フィールドが一定の狭い範囲に制限されてしまいます。建物に入るときなどはいちいちロードが入りますし、これではオープンワールドとは言い難いですね。

 

ドラゴンクエストVIII

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サブタイトル通りの「空と海と大地」

知らない人はいないであろう代表的JRPGドラゴンクエスト」の、初のオープンワールド作品です。ぶっちゃけかなり古い作品なので、3Dで広大なマップを用意しただけでもとんでもない快挙だと思います。主人公と同じ目線の高さで世界を眺めれば、冒険心がくすぐられようというもの。

しかし、よくよく歩いてみると結構細かくマップが分かれていることに気づきます。街を出入りするたびにローディングが必須です。そして勿体ないのは、せっかく美しい大地を歩き回れるようになったのに、戦闘がランダムエンカウントになっていること(技術的な問題らしいです)。モンスターが実際にフィールド上を駆けまわっていて、シームレスに戦いが始まるというシステムになっていれば、さらに没入感が増しただろうになあ。

 

ニーアレプリカント(リメイク)

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2021年のリメイクとあって、グラフィックは一級品

マニアに根強い人気を誇る「ニーアレプリカント」のリメイク版。原作を忠実に再現しつつ、グラフィック面などが大幅に強化されています。……がしかし、せっかく最新の技術を以って制作しているのだから、ローディング無しでシームレスに走り回れるようにして欲しかった。それから、各エリアは単体で見ればそこそこ立体的に感じるのだけれど、エリアとエリアの接続が一本道になっているせいで、オープンワールド特有の「広大な世界を歩いている」感が薄かったのが残念です(きっと忠実な再現なのでしょう)。

 

文句なしのオープンワールドゲーム

・ニーアオートマタ

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廃墟巡り、これだけでもう無二の価値がある

この間はBGMを紹介させてもらった「ニーアオートマタ」。私の人生でベスト・ゲームを3つ挙げよと言われたら、まず初めにこの作品を選ぶ自信があります。美しいグラフィックで表現された、西暦11945年の廃墟都市。工場廃墟や都市砂漠、水没した都市……。BGMも相まって、もうね、地上に降り立った瞬間に神ゲーを確信しましたよねッ(デジたん)。ちなみにマップ間のローディングはほぼ存在しません。偉いッ。

まあでも、ひとつケチをつけるとしたら、見た目上は登れそうなのに登れない「見えない壁」がたくさんあることでしょうか。これはオープンワールドゲーム全てに言えることですが、移動の自由度が高ければ高いほど、不自然に塞がれているところが気になってきちゃうものなのです。

 

メタルギアソリッドV : TPP

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ゲーム性そのものはもちろん最高なのだが……

ステルスアクションの金字塔「メタルギアソリッド」シリーズのオープンワールド版。拠点攻略の自由度がとにかくイカれていて、動画サイトなどでも非常に人気を誇っています。しかし、オープンワールドとの相性を考えるならば、正直微妙かも。

潜入ゲーの最大の魅力は、敵の視線を巧みに避けながら奥部へと進んでいく緊張感。ですから、必要なのは立体的に作られたスリル満載な要塞であって、だだっ広い砂漠ではないのです。オープンワールドにしてしまうと、拠点間の移動が面倒なうえ、スナイパーライフルのような遠距離武器を用いた攻略が可能になってしまい、潜入ゲー特有のドキドキ感が薄れてしまいます。前作「V : GZ」のような箱庭型マップを踏襲した方が、もっと引き締まったゲームになったのではないかと。

 

・A Short Hike

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スイ~

ちょっと趣向を変えて、ほのぼの系ゲーム「A Short Hike」をば。カメラアングルが固定されているので「広大な世界を見渡す」感はほとんどありませんが、こいつも立派なオープンワールドゲームです。

主人公の鳥ちゃんは物語の進行に応じて少しずつ飛行能力を高めていきます。長く飛べるだけのスタミナがついたので、試しに山の上から適当にスイ~と滑空してみると……。「あれ? ここの崖の上にはこんなものが隠されていたのか!」「島の裏側にはこんなところが! おーい!」

とまあこんな感じで、主人公の成長に応じて探索の楽しみがどんどん増していきます。「マップを移動すること自体が楽しい」という点ではある意味、原理的なオープンワールドとも言えるのではないでしょうか。

 

・(参考)グランド・セフト・オートV

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魅惑の大都市・ロスサントス

GTAといえば「オープンワールド」というジャンルそのものを決定づけた大人気シリーズ。同ジャンルを語るうえで外すことはできません。……ん~、でもなあ、一応手は付けたけど途中までしかやってないんだよなあ。的外れな意見を言ってしまいそうなので、ここはパスにしておこうかな。

ひとつだけ感想を言うとしたら、確かに広大なロスサントスの街は魅力的に映ったけれど、その広いマップを移動すること自体はそんなに楽しく感じませんでした。きっとオンライン版とかで真価が発揮されるんだろうね。

 

これぞ真のオープンワールドゲーム

・ゴーストオブツシマ

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画像に映っている範囲、全部行けます

PS4末期の最高傑作「ゴーストオブツシマ」。四季折々の美しいニッポンが、圧倒的なグラフィックで表現されています。見渡す限りどこへでも、愛馬に乗って駆け回る。かがり火台で笛を吹き、浦の神社にたそがれる。こんなにスクショを撮るのが楽しいゲーム、他にあったでしょうか。

このゲームは「だだっ広さ」も最大限に活かされています。主人公はメタルギアのようなステルスアクションもやりますし、ド派手なチャンバラもやります。ですから、前者はぽつぽつと点在する敵拠点で真価を発揮しますが、後者はむしろ広々とした草地や砂浜の方が映えるというわけです。また、拠点間の移動の際には随伴NPCと会話を交わしながら馬を走らせたりするので、とっぷりと雰囲気に浸ることができて、面倒に感じる暇もありません。

ベスト・ゲームを選ぶときは、このツシマも間違いなく有力候補に挙がるでしょう。

 

アサシンクリード オリジンズ

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マジでどこでも登れちゃう。これぞ「パルクールアクション」

最後は「アサシンクリード」シリーズの1作「オリジンズ」を。さすが「パルクールアクション」を名乗るだけのことはあって、塔でも崖でもなんでもひょいひょいと登れてしまいます。数十キロ単位の広大なマップを、地上・海中・空中どこでも探索。良い意味で「移動するために遊んでいる」ような感じで、ぶっちゃけオープンワールドゲームの究極形と言い切れるでしょう。

ゲーム性はツシマに近くて(というかツシマの元祖で)、拠点攻めのステルスもあれば白昼堂々の斬り合いもあり、緩急のあるフィールドを一切の無駄なく楽しませてくれます。「オリジンズ」に限ってはレベル制が導入されているので、攻略順がある程度固定されてしまうというのが欠点かも。まあ、しっかりと本筋を追おうとすれば自然とその順番に行きつくだろうし、むしろ円滑なプレイのガイドになっていると考えれば評価点とも言えますね。

 

いやあ、やっぱりオープンワールドの楽しさは異常だわ。何より語りがいがある。

しばらく前にゲーム用のコントローラが壊れたので、ここのところアクションゲームには手を出していません。ひとたび大作に手をつけたら何十時間も戻ってこれなくなるので、むしろ壊れてくれて良かったな、くらいに考えていたのだけれど……。う~ん! やっぱりゴツいゲームがしたくなってきたわ。ワンチャン新しいコントローラを買っちゃおうかな(死)。

今日並べたゲームはいずれ劣らぬ名作なので、プレイヤーが増えると嬉しいね。

 

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いざ行かん、広大な月の砂漠へ