775日目 空前絶後の里帰りお嬢様① ミラクル編

 

ごめんあそばせ! 魔王・ヴァンデルホーンお父様の43番目の娘、魔央(マオ)でございますわ! 実は本日から、我らが懐かしき魔王領のヒカゲノ国におわします、魔王城に帰省しておりますの。

久方ぶりに見(まみ)える御殿の広大さ、荒涼たる国土の麗しさ……。語るべきことは両手で数えきれないほどにございますわ。それらの中でも今宵は、

 

ケイエスミラクルを育成した話をいたします。

 

 

ごらん、このおっぱいの大きいイケメンが今夜の主人公だよ。

 

ラクルはどこか儚い雰囲気をまとうウマ娘。心優しく、それでいて思いつめたようなところがあり、自分を犠牲にしてでも頑張ろうとする。

 

病弱なウマ娘として生まれた彼女は、自分のひ弱さが両親や人々を悲しませ、不幸にしていると思い込んでしまった。支えてくれる人々に感謝する気持ちとともに、申し訳ない、どうしても恩返しがしたいという強い想いを抱いていた。

 

彼女は自分の体の限界が近いことを知っている。知ったうえで、それでも抑えきれない想いを迸らせて、命懸けで走ろうとする。その熱意を知っているからこそ、彼女の夢を叶えたい俺は、何も言うことができない。

 

彼女のためを思い、心を鬼にして止めようとした。だが、ミラクルが示したのは、初めて見せる強い激昂だった。

 

分かるよ、分かるよミラクル……。そのマインドは自分自身を破滅へといざなうものかもしれないけれど、気持ちはよく分かる……。

 

「意味のある命に、なりたい。」

 

(泣)

(「そんなに思いつめないで!」とティーンエイジャーを抱きしめたくなる気持ち)

 

 

え……?

(結局、ミラクルの命を守るために出走を取り消したのだが、ここが最後のチャンスだと信じて頑張ってきた彼女は心が折れてしまい、昏睡状態に……)

 

しかし、ひそかに傍にいて共に過ごしてきたライバルからの、熱意が。

 

「貴女に限界などない」という言葉が、再びミラクルを立ち上がらせる。

 

優しいなあ、お前なあ……。なんぼ倒れても、死にかけても、それでも「恩返しがしたい」という思いは捨てずに……!

 

(号泣)

 

楽しいお友達。

 

お前じゃねぇ座ってろ。

 

イチャイチャすんな。

 

あたまおかしくなっちゃったねぇ……!

 

(大感涙)

 

マジ、数あるウマ娘シナリオの中でも、かなり目頭が熱くなる方の名作でした。

抱きしめたい……。

 

 

(予告)

 

ほわぁ~~~~~~~(実装の直前に石を使い果たしてしまってガチ泣く泣く諦めたお嬢様をn百日の努力でついにゲットしましたわ~~~!!)