744日目 Can Be Her?

 

例によってオモコロ関連の動画を見るのが趣味なんですが、今日見たのが「本気メイク」回だったんです。

 

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このシリーズ、毎度ながら男性陣の変貌ぶりがすごい。それもこれもモンちゃんの素晴らしいメイク力の賜物です。で、こういうのを見た後は必ず思うんですよ。

「俺もメイクとコスでかわいくなりてぇなぁ~!」

って。そんで、いろいろ調べたりするわけです。

 

例えば衣装に関してだと、世の中にはコスプレ専門のオーダーショップなんてものがあって。

www.cos-onsen.com

ちゃんと届くのかは分かりませんが、その気になれば推しと同じ勝負服を作ってもらえるわけです。ってか、サムネのレイヤーさん可愛すぎませんか。

 

それからメイクに関して。日頃美容と無縁の生活を送る一般平凡男性にとって、コスのためにイチからアイテムを揃えて勉強するというのは正直現実的ではない。試行錯誤にかかる長い期間・金額・努力。それを思うと途方もなくて、なかなか実行に移せなくなってしまうので、お試しとして女装サロンに行ってプロの手で改造してもらうのが妥当な手ということになります。

 

んま~~~~、でも、ここまで書いておいて何なんですが、それじゃあ実際に衣装を揃えてサロンに直行するのかというと、正直誰かに背中を蹴られでもしない限りは、行かないような気がしてるんですよ。

 

第一にね、自分の顔面と体型から生み出せる「エロかわ」のスペックには相当低い限界があるんです。当方一般成人男性、特に褒められる機会のないモブ顔で、そこそこの背丈と余計な肉がついている。それを美少女風に仕立て上げるためには、あちこちのムダ毛だなんだをぜ~んぶ処理する胆力と、結果的に出来損ない以下の勘違いフリル野郎が生まれても一切文句を言わないという「妥協」が必要です。

……いや、仮に苦渋を飲んで「妥協」ができたとしてもよ? 俺がなろうとしている推しのスペックは身長143cm、B74・W51・H75ですよ。それはもう、ちょっと、俺個人の願望として「やるなら完璧に美少女になりたい」というのがあるので、完全な負け戦じゃないですかヤダー。(ちなみに「自分に似合う範囲のコスを探す」という手もあるわけですが(ビワハヤヒデ?)、あいにく大柄ガッチリ系のお姉さんは好みじゃねぇんだ)

 

第二には単純にお金の問題。いやそりゃ、衣装代とメイク代だけなら4万とかに収まるので、それ自体はめちゃくちゃバイトを増やせば払えない額ではない。だがしかし、まずもってオーダーコスプレってのは評判が安定しない業界で、どれくらいちゃんとしたのが届くか保証がない。そんで次に、女装サロンってのはニッチかつ相性のある商売なので、行きゃあすなわち100点の女装ができるとは限らないんですよ(一敗)。

実は過去に一度だけ、大阪で女装サロンにチャレンジしたことがあるんですけど、もちろんそこでの体験は楽しかったんですが、後から写真を見た知人たちからの評判がすこぶる微妙で、正直「そっか~」と熱が冷めてしまった悲しい経緯がある。なので、また高い金を払って同じ悲しみを味わいに行くのか? と自分を牽制する心理が働くんです。

いま改めて写真を見に行きましたけど、まあ、無理してんな~って感じでした。顔面の限界があるのは仕方ないとして、冒頭に紹介した動画のメイクに比べると、かけた時間も短ければアイテムの数も少ない。

 

それでまあ、以上の問題から分かる通り、マジで美少女のコスがしたいと思うなら、手間・金銭・妥協、その他もろもろの少なくないリソースを支払う必要がある。んで、ここに第三の……というか最大の問題があります。それは「そこまでして女装コスがしたいのか??」という自問自答に他なりません。

推しのなり損ないを自ら生み出すことが分かり切っているのなら、なりたいという感情を諦めて、画面の中にいる推しを愛で続けるという当初方針を貫いた方が結果的にショックは少ないのではないか? あるいは、単に承認欲と性欲が溜まっているだけではないか? 一旦頭を冷やしてこいよ、とね。

 

 

 

え?「やたら否定の熱量が高い」?

それはまあ、そういうことですよ。

 

なりてぇですよ、そりゃ。本心は。

 

日頃だって本当は、無難で害のない、くすみ系カラーのファストファッション以外もやってみたいですよ。具体的には、ピンクと水色と紫と黒の世界。地雷系とかゴスロリとか天使界隈とか、そういうサブカルな美少女になって、高校同期を「アッ」と言わせたいですよ。フォロワーのウブな理系男子くんをサシのメシに誘って、袖で口を隠す動作でドギマギさせたら絶対に面白いと思う。……けれども、そういった「変身願望」に折り合いをつけるというのが、思春期モンスターから成人男性にシフトするために必要な妥協じゃないですか。

 

 

この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。