686日目 顔゛が!!!!!/いい時代にオタクやってるわ

 

 

  

自筆ながら!!! モデルの顔が良゛す゛ぎ゛て゛!!!

 

こんなに顔が良かったら逆に困ることもありそうだな!!

あ~もう、結婚するか……

 

 

(バチボコに模写です)

 

 

 😮⭐😮⭐😮⭐😮⭐😮⭐😮

 

(追記)

 

 文化と芸術に関する話はおもろい。

 世の中にはいろんな専門家がいて、ヤクザ映画だとか、遊郭の歴史だとか、そういうおもろそうな事柄の記述はなんでもWikipediaに乗っている。密度が高い濃厚な記事ばっかりでさ、電車もトイレも授業中も飽きやしない。

 そんで、そういう記事の中には「おたく文化」とか「ロリコンマンガ」とか、サブカル方面のネタもたくさんある。ウン十年前にはどんなコンテンツがどれくらい流行っていて、それに対する世間の視線はどうだったのか? なんて記述を追っていると、俺は強く思うんだよな。

「今、めっちゃいい時代にオタクやってるわ~!!」って。

 

 俺が初めてインターネットのサブカル文化に触れて、ちょっとずつTwitterやら東方やらのノリを知り始めたのは、中学2年くらいのとき。

 当時は2010年代前半。進学校だったこともあって、俺の周囲には両手の指の数ほどのオタクの人はいたが、世間一般で見ればインターネッターはまだまだ少数派だったように思う。

 どっかのこじらせ男子がリクエストしたのか、お昼休みの放送でキンキンのボカロ曲が流れ出す。教室には「う~わ」という無言の空気感が満ち満ちる。そんな中で俺はポーカーフェイスを装いつつ、内心とても恥ずかしくなりながら飯を食っていた。

 

 さて、サブカルに触れたのは中学の頃と書いたが、俺がようやく「オタク」っぽい行動(ゲームしたり推したり作ったり叫んだり)を始めたのは、大学に入って以降のことである。ようやく自分用のスマホとパソコンを手に入れた。誰の目も気にすることのない一人暮らし。それはちょうど、平成が終わって令和になり、西暦も20年代に入ろうかというところ。

 じゃあ、その頃——というか現在の、世間におけるサブカルの立ち位置はどのようなモンだろうか? それはもう、ご存じの通り。今や、YOASOBIやADOや何やが地上波に進出し、中高生の大半がジャンプアニメやボカロをよく知っており、居酒屋にいけば「推しの子」の主題歌が平然と流れている。

 インターネットの盛況のさなかで、クリエイター文化もかつてないほど大きな広がりを見せている。Twitterには色とりどりのファンアートが五万と溢れ、アマチュアの絵師たちが、十数年前とは比べ物にならないほど美麗な絵を描いている。コンテンツそのものも多種多様に展開されており、どこに行っても新たな発見があって、じゃんじゃん新しい推しキャラと出会える状況。さらには、ボイロやらクリエイト系ゲームやら何やらが広く普及して、自分で何かを作ることも容易になってきている。

 毎日のオカズに困らない時代。それどころか、自分でオカズを作ってみたって構わない、そんな時代に我々は青年期を謳歌しているわけだ。こんなに最高なことってあるかよ。

 

 考えてもみてくれ。数十年前の男子学生は娯楽に飢えていて、夜中にぎゅっと小遣い握りしめて、人気のない自販機に走って、修正だらけの質が低いナマモノ雑誌を読むしかなかったんだ。それが今や、パッとタイムラインを開けばシュポっとイラストが降りて来る。ギャグもエロもシリアスも、なんでもござれ。

 俺の最推しスマホゲーのひとつはエロ禁止なんだけど、そのおかげかクリーン系の女性作家をはじめとする幅広い作家が参入しやすくなって、エモくて読み応えがある名作・名画に日々出会える世界が構築された。一方で、もうひとつの推しスマホゲーは男性ユーザー9割の無法地帯だから、バカみたいなギャグとどちゃくそエロいイラストが清渓川のように流れて行く。どっちにもそれぞれの良さがある。毎日飽きることがない。

 

 俺の周りのヤツらも、実に多様なオタ活を楽しんでいる。プロのエロ漫画家のサブスクに登録して舌鼓を打ち、一方で昔馴染みのコンテンツの新展開に惜しみなく生活費を投入するヤツ。ヒトカラで好きなアニメの全楽曲を熱唱し、帰ったらセールのエロゲやASMRをどっさり買い込むヤツ。

 俺? 俺はまあ実は、美少女とかアニメとかには、そんなにお金を使ってない。流行りのソシャゲを箱推しして、月並み程度のお布施をして、あとはファンアート文化の恩恵を受けて節約生活に勤しんでいる。……でも、巣ごもりのご時世にはバイト代でゲーム買いまくって、2日で30時間とかプレイしたりしてたな。それに、ゲーセンで推しのぬいを見つけたら、キャッキャして大金を放り込んだりしてるし。そういう意味では、バッチリこの時代のオタクカルチャーに身を投じてるし、楽しんでるなあ! って思うよ。

 

 今日の日記に貼っつけた手描きの絵だって、資料がいくらでも手に入るからこそ、こんなド素人でもチャレンジできてるわけだしな。ほんと、いい時代に学生やれて嬉しいよ。