「自分がダメすぎて鬱……」というのは、誰もが抱く感情です。非常に馴染みが深い現象というか、端的に言ってしまえば「大学生あるある」ですよね。
しかし、細かく掘り下げて見てみると「ダメすぎて」にはいろいろなパターンがあります。そして、異なるパターンの人物同士で「あいつ、自分のこと卑下してるけど全然そんなことねぇだろ」と恨みあっていたりもするのです。
代表的なパターンのひとつが「社会生活に必要な力が無くて鬱」というものですね。ここでほとんどの方はうんうんと頷くことでしょう。言っておくが、いま頷いた奴の半分はニセモノだからな。ちゃんと読んで理解しろよ。
このパターンは「社会の中で真っ当な人物として生きるための力」と言い換えると、特徴がややハッキリするでしょう。
・努力が出来ない
・必要な学力に達していない
・メンタルが弱い
・コミュニケーションが下手
書きながらだんだん苦しくなってきたな。
これらの悩みを持つ人物は往々にして、現在進行形でキャリアが閉ざされています。当たり前のことができないので、他人からの信用も得られない。親に見せる顔が無い……。
「家事ができない」とかはこの枠から外れます。家でどんなにだらけようが、外面的には何の問題もないからです。「料理もゴミ出しも全然やってねえや」程度のことを「社会生活ができない俺……」などと大げさに悲しんでんじゃねえぞ。このカテゴリは「キレイ好きだけどGPA1点台だしバイトも病んで辞めた」みたいな人のためにあるんだよ。
(とまあ毒づいてみせていますが、人の数だけ悩みはありますし、家事ができない人の苦しみもよく分かります。大いに苦しんでください)
そんな「社会生活に必要な力がない」人々ですが、実は他の人々にはない個性を持っているという強みがあります(必ずそうだとは言えないが)。
私の考え方のひとつに、本当に全ての分野において平均以下という人間はいない、というものがあります。学力は低いけど人に気に入られるのが得意とか、コミュ障だけど何時間でも教科書に向かっていられるとか、大体誰もがそんな感じです。学力が低くてかつコミュ障……であったとしても、あるゲームをめっちゃやり込んでるとか、絵が得意でファンが1人いるとか、あるいは道を覚えるのが得意とか、必ずひとつは長所がある(はず)。
ですから「社会生活に必要な力がない」人々は、少なからず個性派として知られているというわけです。ただし、それらの個性は飯の役には立たない。こんな個性なんか無くていいから、人並みに努力できる粘り強さが欲しかった……。というように、このカテゴリの人々は実生活が苦しい。
さ~て、ここからが本題。
Twitterなんかを見ていると、みんなの「鬱」にもいろいろな種類があることに気がつきます。「社会生活に必要な力がない」型とは対極ともいえるパターンの人々が存在するのです。
そのパターンの人々の言いぐさはこう。
・絵が描けない
・文章が書けない
・人に語れるほどの趣味がない
つまり「アイデンティティが無くて鬱」というパターンです。「俺はつまらない人間だ……」というのが口癖ですね。
個性に飢えていそうな彼らですが、一方で、社会生活力を持っている割合はそこそこ高いです。「俺なんかおもんないカスだよ」というのはもちろん本心で悩んでいるのだと思いますが、普段はしっかりと勉学に励み、バイトもしていて、信用の基盤を築き上げている立派な人物。そうでない我々から見れば、次元の高い悩みを持っているなあと思うわけです。
ここでタイムラインを見てみましょう。
「ここんところ毎日研究室に籠ってる。趣味の時間も取りたいんだけどな」
「今日は何もかもダメだったので課題しかやってない」
「バイトもうマジ無理。辞めたいけど辞められないまま一年経ったわ」
「院試の勉強、やってもやっても不安なんよな」
…………
……
うゔぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!! お前ら!!!!
レベルが高すぎる!!!!!!
お前らが鬱なら、研究に没頭できるほどの熱意もなく課題の存在すら忘れててバイトも二ヶ月弱で辞めてしまい院試の過去問を見るのが怖くて見ないまま数十日経った俺はどうすればいいんだぁ!!!!!!!!
(ここにもっと苦しんでいる人からの怨嗟の声が入る)(いや、このレベルで酷い同級生ってほとんどいないのでは?)(きついきついきついきつい)(助けてくれ)(kjはsfkjばjf)
オホーッ。
いや、なんか騒いじゃったけど、昼からマック行って気分悪くなるくらい堪能してきた俺なので、そこそこに元気です。いつも通り晴れたり曇ったりしてるだけなので心配しないでください。
まあただ、ずっと苦しいですよね。アマガスとかエロゲとかやってニッコリする余裕はあるけど、それはそれとしてしんどいわ。ここ数十日はずっとそんな感じです。
……テスト前日なのになんでこんな大量に書いてんのよ。さすがに授業資料に目ぇくらいは通しておかないと……。
(この後ちゃんとPDFを開いたか、はたまたニコニコ動画に逃げ込んだか、それは不明です)