159日目 いっしょにめんどくさいことをしよう

 

私がゲームに求めるものは、何よりも新鮮さ。物語の先を追いたいと思わせる訴求力です。

それから、爽快感も大切。スリリングな駆け引きが、体験の喜びを高めます。

新鮮さと爽快感を併せ持つ作品——ドラマティックで骨太な物語と、紫電一閃の心地よい戦闘が楽しめる作品——は、私を虜にして離しません。例えば、ニーアオートマタやペルソナ5、ゴーストオブツシマなど。

 

逆に言えば、新鮮でもなければ爽快でもない、マンネリ感が漂うやり込みゲーにはあまり魅力を感じません。たまにはストラテジーなんかに手を出してみたりはするけれど、たとえその瞬間は楽しんでいたとしても、生涯忘れないでいたいと思うには至らないのです。

今やあらゆるゲームの標準となった「トロフィー」システムも、私にとっては面倒なばかりの要素です。めくるめく物語に立ち入っていくワクワク感に比べて、トロフィーを埋めるためだけに同じ作業を繰り返す2周目のつまらなさといったら。これまで意識的にトロコンまで頑張ったゲームは、それこそゴーストオブツシマくらいです(チャンバラの楽しさがやり込みの面倒くささを上回ったため)。

 

まあそういうわけで私は常々、ゲームの収集要素に対して冷めた目線を投げかけているのですが……。

 

ちょうど先ほど、ドーナドーナをクリアしたところです。ストーリーを最後まで走り切って大満足、余韻を味わいつつも早速次のゲームを探し始める……というのが普段のセオリーなのですが。

ドーナドーナのジャンルは18禁。しかも、一本道ではない「遊べるエロゲ」。ということはつまり、今回のプレイで選ばなかった選択肢の向こう側には、まだ見ぬ入魂のCGが多数眠っているということです。CGは18禁ゲームの命そのものですから、全て収集しないことにはクリアしたことにはならない……というか、もったいない。

攻略サイトを覗いてみると、えっ!? そんな発生条件分かるわけないだろ! な特殊イベントが多数隠されている模様。条件がスペシャルということは、すなわちヒロインたちが置かれる状況もスペシャルということに違いない。

 

は~~~~~~~~~~~。

これから、2周目のチャートを組もうと思います。「チャート」なんて口に出しただけでも飽き飽きするし、いくらゲーム性が高い作品とはいえ、最初からやり直したいほど面白いわけではない。

それでも、私はコンプリートに向かって地道な努力をしなければなりません。フルプライスを払ったからには、たとえ何十時間かけることになろうとも、わずか数分の新鮮なCGのためにもう一度同じ物語を読みなおさなくてはいけない。

 

なんというのかな、この、ひとつの欲望を満たすために、もっと大きな別のポリシーを曲げてまで挑もうとすることの悔しさ。

「やり込みなんてキライだ~!」と叫びながら周回に勤しみ、やっとたどり着いた新規イベントがまさかのイラスト流用で落ち込む。せかせかと使命感に駆られてゲームをしている間に、リアルでは期末試験がぐんぐん迫っている。そんな哀れな男の姿を、お楽しみください。

 

157日目 こんなに気持ちよく中指が立つ日も珍しい


あんまり快い文章になる気がしません。自分の心だけで精一杯の人は、どうかそのままタブを閉じてください。


さて、バイトを辞めると決めたからには、出張も今日が最後。ラストぐらいはビビらず強気で行こうと、ケツイをみなぎらせて出勤しました。

しかし……甘かった。こんなにストレスを溜めて帰路についたことはありません。馴染みの上司が一緒に出張していたのが、大きな誤算でした。


上司はたいへん明るく、教育熱心な人。たいへんデリカシーに欠ける、押し付けがましい中年のおっさんです。

自分のことを人格者・教育者だと思っていて、見当違いな熱血アドバイスばかりする。目の前にいる部下がやる気に満ち溢れていると信じて疑わない。

「お客さんに話しかける勇気が出ないのかもしれないけど、まずは些細な話題でもいいから投げかけてみよう!」「飲み物飲まなければトイレ行かなくて済むでしょ? 将来のお仕事で困らないように、自分の習慣を変えていこう!」「この店を仕切れるくらいになるまで、一緒に成長していこうな!」「今度俺が非番の日に、一緒に客として打ちに行こうぜ! そしたら自信がつくはずだ!」


うるせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

俺は!! 辞めるつもりで来てんだよ!!!!

自信がないから突っ立ってるんじゃねえ!! やる気がないから自主的に突っ立ってんだ!!!!

熱血指導もスキンシップも、全部全部ダル絡みでしかねえんじゃ!!!! てかギャグおもんな!! 

倍くらい歳の差があるおっさんとサシでお出かけしたい奴、いるわけねえだろ!!!!


ふう〜〜〜〜〜〜〜〜。すみません。

通勤時間含め実質10時間拘束で腹が立っていて、苛立ちを書き殴らずにはいられませんでした。「一緒に帰ろうぜ! いい席乗せてやるよ!」を適当にあしらって、一人でエコノミーな席を確保して、スマホをぽちぽちしております。

かつてこんなにも、熱意のある人に不満が募ったことは無いかもしれません。いや、熱心であること自体が悪い訳じゃない。相手の考えていることを勝手に決めつけて、情熱を押し付けようとするのが問題なんだ。

挙句「俺の店から来てるバイト生は立派だなあ」とか吹聴し始めたり。あんなあ、てめえのご自慢のバイト生くんは、熱意を持って自主的に働いているわけじゃないし、二度とここには来ないつもりだぞ。


なるべく穏便に、ちゃんとカネを貰ってから辞めたければ、この怒りをそのまま即座に上司にぶつける訳にはいかない。今日はよくぞ我慢したと思います。

今月後半は大学の試験、来月いっぱいは帰省(ウソ)を理由にシフトを回避。月末に頃合いを見て、伝家の宝刀「学業に集中するため」で退職を切り出そうと思います。……いや、正直言うと今すぐ辞めてしまいたんだけどね。まあ、しっかり振込日まで見届けるかどうかは、知り合いとも相談しながら決めるつもり。


ごめんよ、俺を育て上げようとしてくれた上司クン。俺はもう、120%退職の意向を固めてしまいました。不憫だなあと思って20%くらい決断が鈍ったので、足し引きして100%のケツイです。


変だな、今夜は全く自分を責める気にならねえ。Lチキ買うか!


156日目 ぐびぐび/ぐびぐび2

 

ぽやぽや!

 

 

(追記)

 

たいへんテキトーで失礼いたしました。

今日は祝日ということで、昼からビールをぐびぐび飲み、寄せ鍋を食べて、完全に眠気の侍と化していたのです。

 

ちょうど日を回った頃にうたた寝から目覚めまして、しばらくTwitterをしてからシャワーを浴び、今は火照った体にレモンサワーを流し込んでいるところ。ぐびぐび2。

 

 

熱湯に打たれながら、ぼにゃりとバイトのことについて考えていました。

「こんなバイト辞めたる!」と涙目で叫んだのが先週の出来事でございますが、いざ辞める方向に舵を切りますと、なんだか勿体ないような気がしてきます。新しくバイトを探す手間に比べれば、多少イヤなことがあっても今の勤務先に残った方が得ではないか? みたいなね。

 

そもそも、こんなズボラな私がどうしてバイトを始めたのか。それは、怠けまくりのニート生活を半年ほど続けた結果、あまりの進捗のNASAで深刻な自己否定に陥ってしまい、労働という形で無理矢理自信を取り戻そうとしたからなのです。もちろん金欠というのもあったけどね。

働き始めたばかりの12月に、謎のやる気でめちゃくちゃシフトに入ったので、最低限春休みにちょっと遠出できるくらいの額は稼ぐことができました。つっても儲かりランクF+くらいの仕事なので、パソコン一台組めるほどの余裕はないけどね。ともかく、目標額には満たないけれど、経済的にはもう辞めちゃってもいい状態になりました。

しかし、メンタルに関してはそう上手くは行きません。もし今すぐに辞めてしまったら、きっとまた、虚無以外の何物でもない春休みを送ることになるでしょう。何も生み出さない生活に、誰にも認められることのない自分自身に絶望する姿が目に浮かびます。大好きなゲームすら楽しく感じられない、壁にもたれてチューハイを啜るばかりの地獄に逆戻りです。

 

……いやいや、でもね。やっぱり、少しでもイヤだと思ったら、きっぱりと逃げ出してしまった方が自分のためになるはずです。

「せっかく仕事を覚えたのにもったいない」なんて言っているけれど、世の中にはいろいろな仕事があって、その中には今のバイトより遥かに素敵な仕事がたくさんあるはず。そういった可能性を捨てて、ブラックバイトにこだわり続ける方が、よっぽど勿体ないはずなんです。

「苦しみながらもやり遂げる」ってのは、社会人になってからやればいい。今のうちから変な責任感に囚われる必要はないんです。

それに、進捗を生まない生活が苦しいのなら、進捗を生めばいいでしょう? いや、たぶん生まないのは確定なんだけど、とりあえず「無能感を晴らすためにブラックバイトを頑張る」というのは絶対に間違った選択だって。

 

う~~~~~~~~~~~あ~~~~~~~~~~~~。

もうね、悩めば悩むほど嫌になってきました。

 

正直なところ、辞めると上司に切り出す勇気の問題や、やる気もないのに業務連絡に目を通さなければいけないしんどさの問題も絡んでいて、キッパリとひとつの方向に心を定めることが難しい状況です。

んでもね、これは自分に言い聞かせるために書くのだけれど、やっぱり一度辞めると決めたからには絶対辞めてやりますよ。責任感とか無能感とか、そんなくだらない感情で自分を縛り付けてはいけない。きっと世間にはもっとイイコトがたくさんあるはずだから、勇気をもって次の段階に進んだ方がいいよ。スパッと辞める勇気を持てよ、俺。

 

幸いなことに、フォロワーたちも同期組も概ね「イヤだと思ったら逃げろ!」と言ってくれる人々なので、私の決断を後押ししてくれています(というか、もっとも後押しを渋っているのは俺自身)。

勿体ないとかカンケーない。いつか出張のない素敵なバイトに巡り合える可能性に懸けて、ここは決断を曲げないように踏ん張ろうと思います。

 

明日は例によってサイアクな出張。でも、最後の出張にすると決めたからには、気合を入れてしっかり勤め上げてみせます!

 

155日目 SSを書こう

 

唐突ですがSSを書いてみましょう!

ただし、普通にやったらつまんないので、あいうえお作文にしたいと思います。

診断メーカーで頭文字を決めましょう。

https://shindanmaker.com/168858

 

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いよっし! 書くぞ!

 

 

😮⭐😮⭐😮⭐😮⭐😮⭐😮

 

 

戦場の絆』 作・きりちに

 

ぜ いたくは敵だ! そう、閣下はおっしゃった。

 

せ かい的な経済危機を我が国が乗り越えるには、国民一人ひとりが節制せねばならぬ。

 

て んさい科学者が発明した「従順になる薬」で、国民を命令に従わせよう。

 

あ ~らよっと。注射のプロ・注射士が、一列に並んだ人々に針を刺していく。

 

め っちゃ人数多すぎて、捌ききれるかわからん。

 

ぢ ぼぼぼぼぼ! 注射士は過労のあまり、泡を吹いて倒れてしまった。

 

か つての仲間たちは皆でお金を貯めて、注射士を弔うパーティを開いた。

 

こ んな団結力があるのなら、従順になる薬なんて要らなかったやんね。

 

 

 

 

おやすみ!

 

154日目 ドーナドーナやってみた

 

 

18禁ゲームの紹介です。興味ない人は今すぐ回れ右!

 

 

 

 

 

 

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んきゃわいい!

こんばんは。今日はアリスソフトの人気エロゲ「ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう」の感想を書きます(未クリア)。

 

遡ること数日前……。

バイトに関するあれこれで非常に追い詰められていた私。こんなときは例によって、ゲームの世界に閉じこもるのが一番です。早速Steamストアを開きましょうね!

……う~ん。どうにも惹かれるゲームが見つからない。大作タイトルに没入できるほど心の余裕はないし、かといって安価なパズルゲームをあれこれ試してみる気にもならない。

それじゃあゲームに逃げるのは諦めようか。いや、無理無理無理! 頼む! どんなジャンルでもいいから、しばらく現実を忘れさせてくれえ!

 

……んで、そのあとどういう流れを辿ったのかは忘れましたが、最終的にこの「ドーナドーナ」に辿り着いたんですね(なんで?)。

ポップでカラフルな愛らしいデザイン。この絵柄はTwitterで何度も目撃していまして、前々から気になってはいたのです。いろんなところでコラボとかやってるし、とても評判がいいらしい。

 

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臆面もなくMuse Dashとコラボしてやがるぜ

ちなみに私、エロゲを購入するのはこれが初めてです。……というのも、大抵のエロゲはひたすらノベルを読むだけの作品なので、それだけのためにフルプライスを支払う気にはなかなかならないんですよね。

でも、ドーナドーナはいわゆる「遊べるエロゲ」です。シンプルにゲームとして面白いってんなら、これはぜひ挑戦してみるしかないですね!

 

 

それでは軽~くあらすじを。

ドーナドーナの世界は巨大企業によって統制されたディストピア社会。主人公たちは反社会勢力で、管理社会に真っ向から勝負を挑みます。

巨大権力やライバル組織に立ち向かうには、資金源が必要です。そこで主人公たちがシノギとして行っている「わるいこと」が、本ゲームのメインとなる2つのパート。「ヒトカリ」と「ハルウリ」です。

まずは「ヒトカリ」の方から。

 

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意外と奥が深くてハマっちゃうバトルパート

「ヒトカリ」パートでは、ダンジョンに潜入してコマンド方式のバトルを繰り広げます。

敵・味方がそれぞれ一列に並んで、どんどん場所を入れ替わりながら互いに攻撃しあいます。技ごとに攻撃距離が決まっており、またキャラの性能は一人ひとり全く異なっているので、相手の次の行動を読みながら頭を使って戦わねばなりません。

 

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かっけぇ、格ゲーかよ

この戦闘パート、な~~~かなかちょうどいいバランスに設定されていまして、エロゲであることを忘れちゃうくらい面白いんですよ。アニメーションも爽快だし、仲間たちがセリフを喋ってくれるので愛着が湧きます。

 

主人公たち御一行は商店街や病院、女子高の寮など、いろんなところで大暴れ。

散々荒らしまわった挙句、最後には混乱に乗じて女の子を攫って帰ります。……え?

 

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アイテムを与えて、攫ってきた女の子を立派に育てよう

「ヒトカリ」で人材を調達したら、今度は「ハルウリ」パートで金儲けをしましょう。

女の子たちのステータスは十人十色。美容器具を買い与えたり、メンタルケアをしたり、はたまた指導を行ったりして、ステータスを高めてあげます。

いい感じに調整したところで、いよいよ女の子たちのお仕事が始まります。顧客の好みに合わせて人材をあてがい、春を売らせましょう。

 

……はい。「なにいってだこいつ」って感じですが、これこそがドーナドーナ最大の売りポイントであり、インモラルな魅力であります。

手当たり次第に女の子たちを誘拐してきて「商売道具」として扱うことの無慈悲さ。ズラリと一覧に並べて、一元化されたステータスとさまざまな属性によって「商品価値」を比較することの背徳感。

あまりにもあまりな設定なので、日記で紹介していいか迷ったんですけど、如何せんゲームとして普通に面白いから仕方がない。

 

ちなみに、主人公が手に入れられる資材には限度があるので、とてもじゃないが全ての人材に万遍なくケアを行き渡らせることはできません。プレイヤーによって「商品価値が低い」と切り捨てられた子には、もれなく下の画像のような運命が待ち受けています。

 

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ひでぇ

……これをポップな絵柄で誤魔化して当たり前のようにやってのけるのが末恐ろしいですね。

 

 

余談ですが、ドーナドーナにはところどころペルソナ5をリスペクトしたと思しき箇所が散見されます。

 

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Knock Out!」というオシャレなグラフィティ

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会話ウィンドウのデザインはさすがに言い逃れできない

ま、デザインが多少寄せてあったり、キャラやアイテムの設定にオマージュが見られるってだけなんだけどね。意外なところで推し作品の影響力を垣間見ることができて、ちょっと嬉しいオタクでした。

 

さて、ここまでずっとゲーム性やインモラルさに着目してきましたが、一応名誉のために言っておきますと、ストーリーも普通に良いですよ。

仲間たちの掛け合いが面白いし、敵キャラもそれぞれ魅力的。たいへん熱い……いや、熱くはないかもだけど、どんどん先へ先へと進めたくなるようなストーリーになっています。

 

ジャンルがジャンルなので、自分の好みに合いそうかしっかり吟味していただきたいとは思いますが、ポップな絵柄や高いゲーム性に魅力を感じた人にはぜひオススメです。

DLSiteで体験版がダウンロードできるので、興味があったらチャレンジしてみてね(面白くなってくる前に打ち切られちゃうかもだけど)。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ~~~~~っ!! 肝心なことを忘れてましたわ。

当たり障りのないところばっかり紹介しましたが、ちゃんとエロゲとしての実用性もありますからね。

基本的に、ヒトカリで共に戦う女の子たちはワカン、ハルウリさせられる女の子たちはリョウジョクのシチュになります。総CG数はなんと100前後。こんだけあればぜ~ったいにお気に入りが見つかります。

少しでも気になったあなた。きっと損はさせませんよ!

 

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めっちゃハイクオリティなので、お楽しみに(トリミング済)

 

153日目 逃亡

 

本当は。ちょっと、調子に乗っていたんです。

「ギャンブルの店で働いてるんだぜ、なかなかカッコいいだろ?」って。

塾講や開発職の高給取りよりもたくさん稼ぐことで、自分に自信をつけたかった。だから、大学の講義なんか放っぽり出して、大量にシフトを入れたりした。

「意外と俺も捨てたもんじゃないな」だなんて呟いたりして。自分に酔っていた。

 

昨日の他店出張で時給が12円になった話は、日記を読んだ人ならご存じでしょう。

経済面の負担もさることながら、迷惑をかけてしまったという精神的な苦しさや、そこからくる身体的ダメージの方が大きかった。

しんどさに耐えかねて、実は昨晩、上司にLINEで泣きついたのです。「どうか出張だけは回避させてください」と。

 

今朝(というか昼過ぎ)目を覚ましたら、返答が届いていました。

曰く、今のレベルでは全然ダメだね。これから一緒に勉強して、自信をつけて行こうな、と。

つまり、悪し様に言えば「今後も変わりなく出張してもらうから」ということです。

 

ぽっきりと、心が折れる音が聞こえました。

 

今月末、私は退職します。今入っている分のシフトをなんとか走り終えたら、何がなんでも辞めます。

もともとワンオペの居心地がいいから続けられていただけで、業務自体は全く向いていなかったんだ。上司が陽キャ過ぎて怖いし、いろいろの不安で生活が立ち行かなくなってるし。そもそも、儲かりもしないのに違法の仕事をするなんて良い事ナシだよな?

先月分の給料が振り込まれたのを確認したら、すぐにLINEで別れを切り出して、そのままフェードアウトしてやる。もしかしたら今月分は貰えないかもしれないけれど、すんなり辞められるならそんなのどうだっていい。

今日の日記は、後々気の迷いが生じないようにするための、決意表明のようなものです。

 

「え? たった2回の出張で心が折れたの?」「2ヶ月弱しか働いていないのに?」「面と向かって上司に切り出す勇気が無いから、LINEで適当に済ませて逃げ出そうとしてるんだろ?」

はい。その通りです。全部図星です。

「バイト 辞める すぐ」とか「バイト 辞める LINE」とか検索すると、同じような悩みを抱いた学生たちによるヤフー知恵袋の投稿が見つかります。それに対する現役社会人たちの、非難の声、きつい叱責、冷たい嘲笑……。

 

社会の厳しさに屈したこと。自分を甘やかしたこと。

いつまで立っても臆病なガキのままで、紛れもない社不であること。

完全に心が挫けてしまって、外が暗くなるまでずっと布団から出られませんでした。それこそ、この文章を書き始めるまではずっと、金縛りに遭ったまま聞こえない声を聞き続けて。

新年に入ってから、まだ一度も講義に出ていません。暗闇の夜は緊張と恐怖で眠れなくて、朝になると気を失うかのようにベッドに倒れ込むから。

 

今日はこれから何をしましょう。明日は何をしましょうか。

来週一週間、残り4回の勤務はなんとか走り切って……。

その先は、どうすればいいんでしょうか。

 

飯を食っても酒を飲んでも、大好きなゲームをしても埋まらない心の穴。ぽっかりと空いた穴の所在に困って、途方に暮れたまま、ディスプレイの前に呆然と座っています。