752日目 ゲーム世界の部屋に住みたい!

 

~ある夜のこと~

 

 

はぁ~、そろそろ寝るか……

 

 

…………。

 

 

俺んち、つまんね~~~。

 

 

どうも、きりちにです。地方に生まれ育って、高校卒業と同時に上京。何の変哲もない1Kアパートで一人暮らしを営む、ごくありふれた男子学生です。

持ちものを整理するのが好きな人間なので、インテリアもホビーも何も、限られた少ない数しか持っていません。床にひとつも物が落ちていない狭い自宅に安心感を覚えつつ、今日もベッドに入る。そんな淡白な生活を続けて何年も経ちました。

……けれど、時々思うのです。

 

ジャングルみてぇなごちゃごちゃした秘密基地で寝てみてぇ~~~!

ネオン街の雑居ビルとかカフェの2階とか、エモいロケーションで切なく暮らしてぇ~~~!

追っ手をかけられて命懸けで潜伏する逃避行の途中で、寂れたあばら家で身を寄せ合って百合エ○チしてぇ~~~~!

 

……もちろん実際は、ゴミやら虫やら隙間風やらと一緒に夜を過ごせるほどの胆力は微塵も無いわけですが、ひとつの夢見ごととして、俺はワイルドな部屋で寝てみたい。

そう。例えばあの大好きなゲームの中の、主人公が暮らす部屋でね!

 

 

さて。初っ端ですがさっそく、俺の中の理想像に近いお家を紹介したいと思います。

 

それはVA-11 Hall-Aの主人公、バーテンダーのジルが暮らすお部屋です。

「ただのオタク女の部屋では?」……いえいえ。ジルが生きているのは、サイバーパンクの世界(=近未来の退廃的な都市)。すなわち、夜。酒。最悪の治安。高層ビルの隙間に隠れた、ボロい雑居ビルの暮らし。孤独と連帯。貧しさと、不屈のしたたかさ……。あと、猫。

 

ジルは夜中にコンビニで買い物をします。見てよこの暗さ、怪しさ。そして、だからこそのロマンを。

 

 

同じサイバーパンクでも、こちらは文字通りのCyberpunk 2077の自宅。「汚い未来」のイメージがよく現れた、カッコいいけれど落ち着かない空間です。

この家から外に出ると、そこに広がるのは上下に広がる巨大な高層スラム街。通路を行く人が非常に多く、強いコミュニティ意識を感じます。となると、俺にとってはかなり居心地が悪いかも。適度にぼっちで居させてくれや。

あと、洋ゲーのトイレ汚すぎな。

 

 

ドーナドーナのアジトは、互いに気を許す最高のギャング仲間だけで暮らすガレージ。この突き抜けた鮮やかさ、明るさはイイよなあ。

 

自室はちょっと、さすがに配色がキツすぎるかもな。これぞジャパニーズ・サイバーパンクって感じで、コンセプトカフェ的なノリでなら行ってみたいけれど、寝室としては厳しいね。

 

 

ちょっと毛色が変わりまして、NieR: Automataのバンカーです。拠点がふたつあるうちのひとつ。

一本の筒のような狭く細い空間で、片方が小さな窓、もう片方は廊下と直通の出入口。整ってはいるけれど、却って物悲しく、寂しい。人間だったらこんな、色のない部屋には耐えられないと思う。

机の上にはディスプレイも何もなく、代わりに窓の向こうの真っ暗な宇宙が広がっているのだけれど、彼らは何を考えて束の間の休息を過ごすのだろう?

 

もうひとつの拠点はこちら。地上のレジスタンス・キャンプの倉庫? です。うーん。

奥に映っている白いヤツがベッドですね。すまん、俺はいいや。

 

 

さて、ここからは生活感のある(=リアリティのある)お部屋を見ていきましょう。

写真はGrand Theft Auto Vから、フランクリンの自宅です。貧民街の一角にあるボロい平屋の一室。

なんだか絶妙に、ちゃんと「汚部屋」してるっていうか。リアルすぎる。いや、全然これくらいなら、実際に住んでいる人もいるだろうけど。リアルすぎて、ロマンは皆無かも。

 

 

ペルソナ4の主人公が住んでいるのは、典型的な日本の地方都市。大都市への公共交通アクセスが悪く、産業が地域内で完結しており、人口は「市」の認定基準を割るか割らないか、らしい(思い当たる例が多すぎて困る)。そんな田舎の築何十年の木造2階建てに住んでいます。

根っからの都会育ちのプレイヤーなら、結構新鮮味を覚えながら遊んだんじゃないかと思います。広い空、のどかな河川敷、寂れつつも温かみのある学校。でも俺とかは、逆に「既視感」って感じだな。この部屋に住もうと思うのは、まあもうちょっとジジイになってからでもいいかな。

 

 

厳密には自室じゃないけど、イカツ!サンシャインの主人公がロングステイしている離島の民宿はなかなかイイ感じ。畳敷きの和室に、せんべい布団。ボーイ・ミーツ・ガール。

いやまあ、俺が実家に帰っているときは、実際にこういう四畳半間に寝泊まりしてるんですけどね。リアルとゲームとでは、身軽さとかなんとか、まあいろいろ条件が違うわけで。畳敷きの暮らしを最大限楽しむには、一人暮らしでなくっちゃ。

 

 

余談ですが、ウマ娘の寮の暮らしは実際どんなんなんでしょうね(画像はアニメ版)。二人部屋ということで、まあ俺だったら「ウマ娘ちゃんと暮らせるなんてサイコー!」って叫ぶところですけど、ちゃんと感情移入して考えてみると「近い歳の同性と四六時中一緒」って結構大変そうですよね。性格の相性とか。

……こういうのはゲームの話というよりリアルな学校生活の話か。男子寮出身者にぜひ聞いてみたい。

 

 

ペルソナ5の主人公は、喫茶店の屋根裏部屋に住んでいます。居候として引っ越して来たばかりのときは物置も同然で、ごちゃごちゃと不要なものが散乱していましたが、せっせと片付けてこのようになりました。

それにしても……あれ~? 条件としては悪くないんだけどな。「喫茶店の屋根裏」なんていかにもエモいし。けれど、どうしてだかこの部屋にはそこまで惹かれないんです。

何故かというと、俺は狭い部屋の方が好きなんですよね。狭っ苦しい方が逆にみゅっと詰まった感じがして、この手のひらに自分の全てを収めたような、そんな切なく孤独な安心感に包まれることができるから。

 

茶店の主人は夜になると自宅に帰るので、主人公は夜中に勝手にコーヒーを淹れたりしています。うん。それは俺もやりたい。

 

 

お店系で行くと、世界樹の迷宮Vの宿屋が実質的に自室の扱いになっていました(というか、全シリーズがそうです)。

中世風RPGのフレーバーが入ったゲームにおいては、必ずといってもいいほど宿屋が拠点になりますよね。冒険者たちのパーティが、ダンジョン攻略のために長らく泊まり続けているわけです。借り切っている何部屋かは、それぞれの自室も同然です。

真に自分の好みに合致しているかどうかは置いておいて、宿屋暮らしというのは黄門様の印籠のようなド定番の憧れがありますね。あと、エ○チな方面でも時たびお世話になっております。寝ようや。

 

 

ふう、いろいろ書いてきましたね! ちなみにここまでの画像は、さまざまな攻略サイトや個人ブログから勝手に借りて来たものです。どうぞお許しください。

さて、長くなりましたが、次がラストです。

 

 

 

 

 

 

…………。

 

いや、別に住みたくはねぇな。