グルコスの「ゲーム」ジャンルは、地味だ。
時代の最先端を行く人気なゲームとのコラボではなく、タイトーゆかりのレトロなゲームや、知る人ぞ知るニッチなゲームからの収録が多い。
また、ゲームにおけるBGMとは縁の下の力持ちであり、それ自体が主役のように目立ったり、激しく暴れ狂ったりするようには作られていない。そのため、音ゲーに移植されると低～中難易度に抑えられることが多く、ゲーマーが大好きな高難易度議論の俎上に載せられることが少ないのだ。
だが、それゆえ「ゲーム」ジャンルは胸を熱くさせる。
物語を引き立て、アクションを盛り上げる。そんな名脇役たるBGMたちが、スポットライトを浴びてステージの中央に立ったとき、初めて披露される隠された魅力がある。
こと演出力に定評のあるグルコスにおいては、同業のゲーム制作者たちへのリスペクトが遺憾なく発揮され、原作ファンがぐっと拳を固く握りしめるような素晴らしい譜面芸術が作り上げられるのだ。
あとはもう、難しい解説はいらない。今日は私が知る限りの、音楽と演出に惚れ惚れする極上の譜面たちをご紹介したい。
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。
