いろんな人の日記を読むと「見えてる世界が違う」と気づくわけで、じゃあ俺も俺なりの世界を書いてみたいわけだけど、これができない
— きりちー (@TinyKiritiny) 2023年1月10日
俺の小並感は詩にならない
「詩にならない」だなんて、一晩明けてみると余りにも調子に乗ったセリフだな……とは思いつつ。このツイートにいくらか反応があったことから鑑みるに、やはり皆さん、自分と他人の考え方の違いが浮き彫りになることを面白く感じているようですね。
そう。文章というものは、書き手が見ている世界を裸にする。時に奥ゆかしく、また時には大胆に、彼の唯一無二の感性・思考回路を露わにする。だからこそ、よく練られたブログは私たち読み手を面白がらせるわけなんですね。興味本位をくすぐる。
まあ、僕個人としては、価値観の違いを目の当たりにするのは苦しいんだけどね。結局人間は誰しも一人ぼっち、って自覚させられるみたいで。
というわけで今日は、なんかイイ感じに許可を得るなどして、フォロワーたちの日記(もといブログ)を紹介させていただくことにしました。とりあえずパッと思いついた人たち、いずれも大学生。
一段落ずつでもハラリと読んでみれば、それぞれ異なる味わいが感じられるはず。書き手ご本人をご存じの方は、彼の内に秘められたセンスを感じ取りながら。知らぬ存ぜぬの方は、こんな文章を書く人はどんな人だろう……と想像しながら、楽しんでいただければと思います。
ちなみに、予め許可を得たブログの中でも、投稿数が少なめのものは敢えて外させていただきました。まだ本腰を入れてない状態で紹介されても、きっと困るでしょうということで。載せて欲しかった人はごめんなさい!
・きりちにの日記、きりちにっき
邪魔にならないうちに、自分のを貼っておきますわ。どうぞ、煮るなり焼くなりご自由に。
・ネジ式研究所Blog
我が盟友の力作ホームページの1コーナーに、不定期にぽつぽつ更新されているブログです。
ザックリしたタイトルが目を惹きますが、読んでみますと非常に解し易い書きぶりです。謎にゆる~いイラストが登場するたび、ああ、彼は狙い澄ましてこの脱力感を演じているんだな、というのが伝わってくる。
彼はかつてこう言いました。「ぼくは事実ベース、出来事ベースで書くタイプだ。けれど君のように、内面の感情を表現する力は無いよ」と。つまりは問題解決的な、敢えて言えばいかにも理系の男性らしい、そういう筆の運びを得意としていると。それは確かにその通り。
……だからこそ、このうさちゃんがひときわキュートに思えますけどね、私は。
・le-tokumeiのブログ
緻密で丁寧な筆致、溢れる品性。界隈では「オイスたん」と呼ばれ慕われている人物のブログです。一人旅を愛する者。
多種多様な語彙を蓄積しているからこそ、覿面に濃度の高い私見を記すことができる。
・足湯 の note
屈折と気障の詰まった、私の憧れる「芸術学生」像が、ここにはあります。彼はきっと謙遜するでしょうが。
どこか高くへ放り投げることもできたであろう感情。それを捕まえて、されど何でもない風に部屋の隅に転がす。そして我々が感銘を受ける。
何かと縁があって長い付き合いの彼。私の思春期以降の趣味や心の律動に、大きな影響を与えて来た男です。表向きは互いに肩を組んで対等にやって来た。けれども心の奥底では、私はずっと彼の背中を見上げて羨んでいる。ひとつの象徴ですね、ハードボイルドの。
・気まぐれすぎな日記帳
本来の意味の「日記」ってこういうものですよね。さしずめ備忘録のように、サックリと軽い足取りで、シンプルな事実と感想を豊富な写真と共に述べる。
料理やゲームへの探求を深めている、ストイックな彼です。
・ただの日記にタイトルなんて要るか
一風挑戦的なタイトルを冠するブログ。ひとつの考えについて数多の文字を割き克明に切り込んでいく姿勢には、まさしく「高解像度」という言葉が似合います。持ち前の思考力をフル活用した示唆的な文章、天晴ですね。
・yousotu_niki の note
このゆるふわ加減で、もう丸一年近く更新し続けているという事実。全てを愛らしく誤魔化す無敵の絵文字。もはや言葉は要らない。これが令和のインターネット。
さようなら~👋😮