いやマジ、キツかった。自分がこれほどまでに人見知りだと思わなかったし、そんな臆病者に「不特定多数相手に話しかける」というミッションは無理があった。ただの一人で心細く紙束を握り締めていると、通りかかる誰もが敵意剥き出しのように見えてきて、マジで30分くらい待機イスから立ち上がれなくなったりもした。午前中なんかは特に、友人のグループラインに泣きついて連投した記録が残っている(ちょっと恥ずかしい)。
幸いなことに午後は、現場で数人の味方を付けることに成功し、友らの励ましもあって、なんとか立ち直った。だが、自ら明らかにした臆病者の証を心から消し去ることはできない。それに、浮き沈みする感情の中で集めたデータには、当然ながら正当性にデカいケチがつくことになるだろう。たとえ多少は成果があったとしても、総じてみれば今日は紛れもなくBADな一日だったのだ。
……だけど。
まあ、ええか! 今日終わったし。
ゲームしよ。