501日目 食っても辛いし太るだけ

 

爆食いとか不貞寝とかはあくまで対症療法であって、鬱の根本的解決には繋がらないのよ。

それじゃあ、どうすればメンタルを回復できるかというと、眼前に迫る嵐が過ぎ去るのをただ待つだけ。どんなに嫌がっても苦しいイベントは必ず突っ込んできて、バキバキと折れた木の幹や鉄柱が心にドスドス突き刺さって、それを乗り越えれば「時間が解決してくれたね」ということになる。……はぁ~。

 

本当に弱い、タンポポの綿毛よりも頼りないハリボテの心臓。吐きそうなほどに自覚している、私の中でもとびっきりの弱点がこれ。四六時中他人の顔色を窺っている……というか、誰かが私のことを不愉快に思っているはずだと色眼鏡で世界を見てしまって、それゆえキリキリと胃が縮む。

大学における研究には、実験器具やパソコンに向かって進めていく奴と、外を走り回って人々に話を聞くことで進む奴がある。工学部生にも拘らず理数系が嫌いな私は、自然な選択として後者に擦り寄った。だが、師走にもなってからようやく気付く。社会的研究には、人並みの度胸と向こう見ずさが必要である……と。

 

頭を抱えてもどうしようもない。ゲームに没頭しようがマックを食べようが、日記で気を紛らわせようが必ず明日は来る。だから私は、これから寝るまで数十分の猶予をどう過ごせば幸せになれるか、そのことを必死で考える。無論、答えなどは存在しない。

……メンタル弱い奴は研究だけじゃなく仕事も何もかも向いてないんじゃね? とか言ってはいけない