137日目 汚ったない部屋の中心で何を叫ぶ

 

服に食べ物、書類なんかが、乱雑に散らばった部屋。

一体どうすればいい?

 

あらゆる不安が撚り合わさって絡まって、びっしりと蔦が這うように、内から外から思考を蝕んでいます。振り払おうともがくより、そのまま朽ちていくのを見守っている方がラクだから、ごっとりと遺跡のように脳を鈍らせていく。

講義が終わってから起床して、ゲームして、麻婆豆腐を食べて、またゲームして。そしたらもう一日が終わりかけていて。やるべきことはいくらでもあるのに、思い切って手をつけるだけの原動力がない。

しかし、放置すればするほど、事態というものは悪化の一途を辿っていくもの。徐々に堕ちていく感覚に身を委ねるのはしんどい。なんとか蔦を断ち切って、大きなアクションを起こすことはできないものか。

 

外世界の整理をする前に、まずは内世界の浄化から。とりあえず、シャワーを浴びてきます。

 

😮⭐😮⭐😮⭐😮⭐😮⭐😮

 

アカン。風呂は完全に悪手やった。

インターネットという情報の洪水から離れて、ただただ己のカラダと向き合うしかない時間(太り気味の21歳男性は汚いので、代わりにタマモクロスちゃんを想像してください)。むっつりと押し黙って熱い湯を浴びていると、思考はだんだんネガティブ一色に染まっていきます。悩みの幅は目先のことから、もっと先の大きなテーマまで……。

何の因果か、ガッツに欠ける従順な人間に育ちました。周囲の理想を裏切って、敵対の目を向けられるのが怖い……。ですから、いわゆる王道ルートの人生を歩まねばならぬと自分に言い聞かせてきましたし、そこから脱落しようとしている自分を責め続けてきました。

名の知れた国立大に行き、一生食いっぱぐれないような技を修得し、人に胸を張れるような仕事に勤める。己の価値を見出して、社会の最前線で活躍し、世界の未来に貢献する。次世代を担う若者として、一丁前に恋愛し、結婚し、子育て……。

そんなことができると思いますか? 大学がクソほどつまんなくてキャンパスに足を運べなくなったのに。インターンから目を逸らして、何のスキルも得られない場末のギャンブル店で立ち番しているのに。陰キャこじらせすぎて嗜好がマトモじゃなくなって、恋愛どころかただの世間話すらロクにできないのに。未来に貢献するって、なんだ?

くだらない、あまりにくだらないよ俺は。タマちゃんに仮託しようなんて申し訳なさすぎる。やっぱり太り気味の21歳男性を想像してください。

 

あ~、これ以上いけない。暗い思考のドツボに嵌ったら、いよいよ抜け出せなくなります。とにかく今は、この汚ったない部屋をなんとかしなきゃなんだから。

 

とりあえず、耳が暇なのをなんとかしたいな。ひたすら作業だけに集中するというのはつらいから、耳の穴から情報の洪水を注ぎ込みたいのです。

いつもならグループ通話を始めるなり、Twitterのスペースを開くところですが……今夜はやめておきます。「今日集まってもらったのは他でもない。君たちには面白い雑談をしてもらって、私の気分を盛り上げてもらおうと思う」なんて言われてもダルイでしょう。……それに、通話によって活性化された脳が、さらにネガティブな方向に走っていかんとも限りませんから。

すると、音楽を流すということになるのだろうか。ペルソナ? いや、元気な曲を聴きたい気分じゃない。じゃあニーア? そんなもん聞き始めたらそれこそ鬱まっしぐらです。

……ぐだぐだ書いていたら、結構な時間が経ってしまいました。洗濯機が仕事を終えた音がします。

 

どうする? とりあえずここまでで投稿しておくか。