93日目 レベリング


うーん。

あれだけ気に入ってやり込んでいたCities:Skylinesですが、一度メガロポリスを達成したら急速に飽きてしまいました。

新しいマップでイチから街を作り上げようとも思いました。しかし、メガロポリスという最終目標への道筋を既に知ってしまっているので、作業ゲー感を拭うことができません。なるべく効率的に都市を拡大するために、無個性でつまらない碁盤の目のような街区を敷くだけの仕事……。


私がゲームに懸ける情熱は「新鮮な体験」という燃料から生まれます。ゲームプレイがやり込みの段階に入った途端に、胸のときめきはみるみる失われていくのです。

ゲームのチョイスからして、鍛錬を楽しむ対人ゲーよりも、めくるめく新たな物語が展開されていくゲームが好き。ウマ娘をするときも、初めて担当する娘のシナリオには深く没頭するけれど、周回して強いウマ娘を追求する段階になるとすっかり飽きてしまう。

Cities:Skylinesも、まだ見ぬ大都市への躍進というフェーズを過ぎて、周回やり込みプレイの域に達してしまったために、興味が薄れてしまったというわけです。


かくして、ゲームの面白い部分を吸い終えて、再びフリータイムが生まれました。

次はどんなゲームに挑戦してみましょうか。


……待ってくれ。それじゃダメなんだ。

もう、ひたすらゲームばかりやっててなんとかなる時期はとっくに過ぎたんだ。

毎晩毎晩、人生の価値を自問する悪夢を見て、デカい叫び声をあげて目を覚ましては頭を抱えているだろう? 今こそゲームの代わりに勉強の進捗を生んで、情けない自分とおさらばしようじゃないか。……


しかし、怠惰なゲーム中毒者から一転して勤勉学生に生まれ変わるのは、並大抵のことではできません。

そもそもゲームという娯楽自体が、努力スペックを持たざる者にも許された、平坦な日常世界から新鮮な仮想世界への楽しい逃避行。対して勉学というものは、最前線の研究に辿り着くまでの長い長いあいだ、ひたすら鍛錬し続けるばかりのやり込みゲーです。

毎日毎日気合いを入れて勉強すれば、いずれはハイレベルなことにも挑戦できる実力がつき、自分に自信を持つことができるようになるかもしれません。しかし、そうと分かっていても、いざデスクに腰掛けると教科書ではなくSteamを開いてしまう……。


だって私は、好きなゲームのレベリングすらも億劫な人間なのですから。