あーんガチつまらん。
基本的に、オタクの人と飲まんとつまらんのよな。あ、これはアニオタとかそういう原義のことではなくて、性格の方向性がオタク系というか。ヒトよりコトに興味があって、仕事・恋愛・結婚の三拍子トークを無理に求めてなくて、絆とか縁とかに執着しない人たち。そういう優しくて、適度によそよそしい人たちとなら、俺は余計な引け目や疎外感に苛まれることなく自由に喋れる。酒だって進む。
けれども、そういう快適な同質性の中に閉じこもるのを許されるのは、今のうちだけなんだろうなあ。それこそ、今日の「知らん先輩しかいないＯＢ会」がそうであったように、大人の飲み会ってのは心地よい無意味を楽しむもんじゃなく、空気を読んで「失礼」という礼儀を尽くし、未来の関係を見据えた交渉材料を掴むために少なからぬ打算を持って臨むものなんだなって。
二時間ぐらい頑張ってニコニコしていたけれど、一個も話についてけないし、皆も俺に興味ないし、酒好きでもないのに日本酒バルなんて進むわけないしで、ついに言い訳をでっちあげて先抜けしてしまった。社不を嘲笑うような小雨が降っている。そしてお腹が痛くなって高輪ゲートウェイで降りました。
いやー、やっぱり無理かもな。案外すぐそこに待ってんのかもな。俺が就職後まもなく退職する日。
