761日目 おぴまの所感

 

働くということは、決してラクなことではないと思います。

朝早く家を出て、あくびを殺しながら作業に向かい、暗くなってから帰る。ゆとりのある自由時間なんざほとんど存在しない生活。それを、年間に何百日と繰り返す。おそらくは早い段階で絶望が始まり、やがて疲労の抜けない毎日が続くことになるでしょう。

 

しかし、社会に出て組織の中に入るということは、多くの人にとってそれ相応の喜びを持ちます。

感性の近しい人材が集い、会話し、責任も成果も均等に分け合って働くということ。そこには案外、生きやすく刺激の絶えない世界が広がっているように思えるのです。学力が近しいだけで気の合わない仲間たちとの付き合いや、自己責任と高い探求心を求められるアカデミアに比べて。

 

いい職場でした。お堅い職場ですが、人柄がいい。棘がなく気づかいのある明るさ。とめどないシンパシー。いわゆる「志望度」とやらがみるみる高まっていくのが、肌感覚で分かります。

しかし、憧れを持つということは、夢破れて傷つく可能性が生まれるということです。だから、この件に関して僕は、なるべく鈍感でドライでありたい。勝手に描いた未来予想図がびりびりに引き裂かれるのは、苦しいから。

 

たいへん面白い数日間でした。しかし一方で、オンオフの切り替えが激しい私なので、タイミングによっては上手くコミュニケーションに加われないところがあり、改めて社会に適合する難しさを感じましたね。よい学び。