眉間の皺も三度まで。
(追記)
だんだんと恨めしい気持ちになって来たな。
なあ、修士課程ってカスじゃないか?
学生の努力に限度はない。一日8時間なんて寛大な縛りは無くて、夜中だって朝だって、課題や研究の続きがチラついている。
そのくせ、頑張ったからといって時給報酬はない。どころか、逆に授業料を収めている。
みずから金を払って、みずから苦しむ。ロクなケアや励ましもなく。
バイト先に行くと、デスクに座っているだけでも生活費の足しがもらえる。成果に期待して報酬をもらえるということが嬉しい。恩義に報いる気持ちで、作業に気合いが入る。
そこからラボに戻ると、誰が見守るでもない、楽しくもないタスクの山を思い出すことになる。怒られるための資料を作って、夜中に帰る。
研究室配属以降の大学生活とは、そういうものだ。
なに、他人に文句は言わないさ。辞めるつもりもない。
俺は「進学」という自分の選択の責任を負い、就活を後回しにしたツケを払うつもりで、残り2年間のアカデミアを全うする。いや、生き延びてみせる。
……だが、それとこれとは別の問題だ。
俺の愚痴の矛先がつまるところ俺でしかないのと同時に、大学院の過程がクソなのもまた事実。
あまりアカデミアのことを悪く言うと、研究を愛する者たちから反論があるかもしれない。だが、彼らだって遠い未来、実績のある研究者となったときに今のことを振り返ったら、こう言うに決まっている。「ああ、あの下積みの学生時代は苦しい毎日だった」と。
希死念慮なんかねえよ。死ぬなんて選択肢はない、どんな状況の最中にあっても生き永らえて苦しみ抜け、と無情な指示が下ってんだ。死を思わない性格に生まれた人間には、そういう人間なりの苦しみがある。
クソが。
……でも、やってみるよ。
いつか褒められるために、今やってみるんだ。あるいは、居場所を得るためでもいい。
「そんなに頑張ってないだろ」だなんて言わないで欲しい。それは俺自身が一番分かってる。周りに比べて努力が足りないよ、俺は。
でもさ。「理系の大学院生」ってさ、それだけでも結構頑張ってるんじゃないか? そういうことにしてみよう。
なんて思ったんだよな。今日は。
明日(木) サテライト講義と課題、小ゼミの準備を叩き潰す
明後日(金) 研究のアイデアの整理、参考論文の選定
翌日(土) プレゼンの方向性を決める
翌日(日) 論文を読む