模写ダルいンゴになってしまった。
十数枚描いてみて、だんだん模写のクオリティが上がって来たのは嬉しい。水性ペンとアイビスペイントで、手描きのデジタル化ができるようになったのも楽しい。……だが、日に日に精密性を求めるようになり、なお且つ工程も増えたため、ザラに一時間近くかかるようになってしまった。
一時間を毎日はキツい。字数の調整が自由自在な日記と違って、模写は作業時間を減らすと露骨に見栄えが悪化する。だから削るわけにはいかない。
しかし、固定時間がかかることが確定した作業——まして、納得するまで何度も線を引き直す、行きつ戻りつの作業——に手をつけるのには、相応の覚悟が要る。「努力」の域に少しずつ足を踏み入れつつあり、そこに俺は強い拒否感を抱く。
さらに加えるならば、自分の生成物があくまで「模写」であり、どうあがいても二番煎じ、オリジナルの作品にはならないという点が足を引っ張る。「じゃあ構図も何もかもイチから描けばいいじゃないか」? いんや。模写だからこそド素人でも見栄えのする絵が描けて、だからこそ俺は気持ちよくなれるのだ。……もちろん、恥を覚悟でオリジナルを生みまくるという取り組み方もあるだろうが、厨二期を経てきた臆病な自尊心が、それを許さない。
ハァ~、困った。もしここにどうしても描いてみたい対象があるというのなら、今日も時間を作っていそいそとペンを弄ぶところだったろうが。最近はデジたんばかり描きすぎて、いつどこでも顔゛が゛良゛い゛もんだから、逆に味がしなくなってきた感もあるしな……。あるいは別の作品のエッチな絵にチャレンジしてもいいわけだが、逐次この日記に貼っていくという形式上、それも憚られるし。
せっかくサインペンとクロッキー帳があるので、今後もちょくちょく練習していくつもりではある。ただ、きりちにっきと違って、毎日は厳しい。「😗まいにちザックのコーナー🎀」という体を取っているが、平気で数日空けたりするかもしれない。それは俺としても望ましいことではないのだが……。一体何を模写しようか、まずはそれが浮かばないことには。
とりあえず、今日はこないだの生成物を再掲しよう。許せ、人間とは過去の栄光自己満に縋りつくものなのだ。