298日目 戦場のフーガやってみた

 

 

何のサイトを見ていた時だったか、たまたま目にした情報に心を奪われまして。結局買ってしまいました、こちら『戦場のフーガ』でございます。ジャンルとしてはコマンドRPGになりますね。

購入するにあたって、ちらりとレビューを見てみましたところ、どうやら「概ね好評だが、不満点も少なくない」といった具合でしたので、本当に入手すべきかしばし迷いました。いやあ、良くない癖だなあとは思うのですが、私は常々「限られた予算と時間の中で、なるべく当代随一の名作に触れたい」という思いでゲームを選んでおりまして。……そして考えた末、思い切って遊んでみるが吉という結論に至りました。なぜなら私は、このゲームに一目惚れだったのですから。打算的なお付き合いのつもりなんかない、当たって砕けろだ。

さて、記事頭のキービジュアルから分かります通り、このゲームの登場人物たちは非常にケモケモしております。ケモキャラは好きですが、普段触れるのはせいぜいウマ娘(=人間に耳としっぽが生えただけ)程度なので、この子たちを見てなんだか新世界に足を踏み入れたような心地になりました。

それでですね、このRPGのテーマをざっくり表現しますと「ケモっ子×戦争」といったところでしょうか。「戦争?」はい、そうです。この子たちは決して、平和なもふもふの世界に生きているわけではない。生き延びるために命懸けで、仲間の為なら己の身を散らす覚悟で、巨大戦車に乗って戦場を突き進んでいるのです。チュートリアルからさっそく、胸が抉られるような展開で、気分はガチ最悪です(まあPVで紹介されてたので身構えてはいたんですが)。

かわいらしくも、陰鬱なムードが漂う……。ゲームパートでも、そんな雰囲気作りがなされています。休憩パートではかわいいケモっ子たちの交流を楽しむことができるのですが、戦闘パートはなかなかにタフ。コマンドRPGの中でもおそらく「女神転生」などに近い、緻密な作戦と大胆な判断が求められるハードなゲームバランスになっています。危機的状況に陥ると、戦車が禍々しく光り出し……おえ、やめてくれ。俺はみんなの笑顔が見たいんだ。

ところで、前述の「不満点」とやら。実際に遊んでみると、ややUIの配慮が欠けているところがあったり、導入がいささか薄味な部分があったりで、あ~このへんかあ、という感じがありました。事実、ゲームのぶっ続けプレイに定評がある私も「このゲームは疲れるからまた今度しよう」と中断してしまうほどで。やっぱネットの有象無象のレビューにも、一定の説得力はありますわマジで。……しかし『戦場のフーガ』は、それらのネガティブな要素を隠して有り余るほどの「味わい」があるからこそ、こんなにも売り上げているわけです。中~終盤あたりに、心臓をぎゅっと掴まれるような、一生記憶に残るようなゲーム体験が待っているのではないか? そんな期待を持って、今後もちまちまと楽しく進めていきたいと思います。

ファンアート検索したいけど、ネタバレ踏みそうなのでなかなかそういうわけにも……。