257日目 路線バスぷっぷ^~

 

引っ越してきてから、バスに乗る機会が増えました。軸はやっぱり自転車だけど、やれ雨が降っただの、やれ漕ぎすぎて脱水になっただので、ちょくちょく路線バスのお世話になっています。

バスなんてもん、時間にルーズ・いつも混んでる・振動エグイの最悪三拍子で、んもう大っ嫌い(鉄道を見習えよって)。大っ嫌いだったんですけどね。いざ利用する段になると、なかなかどうして、面白いじゃないの。

 

思い返せば私、中学の頃は毎日欠かさずバスに乗っていました。

小さな二人掛けにきゅっと尻を寄せて、車窓の向こうに流れゆく地方都市を眺める。停留所の名を次々に告げながら、マイクロバスは橋を渡って、丘を登って。おっ、こんなところで乗る人がいるのか……なんてイレギュラーも含めて、少年はバス通学を楽しんでいたのでした。すっかり忘れていた、道路の賑やかさ。

機能性や快適性を突き詰めれば、路線バスの欠陥は疑いようもありません。けれど、心と体の余裕がある市民にとっては、細い道を縫うように走るこの箱は、非常に頼もしい相棒なのです。

 

……なんてことを思いながら、最寄りへの数分間を、揺られていく夕刻。こんなショボい停留所がなんで経由地の代表になってんの? おもろ笑 ……とか考えながら。

情緒の面でもシステム面でも、予想通りなところも意外な点も、全部ぜんぶひっくるめて公共交通は面白い。これからしばらく続くであろう、バス・鉄道との甘々な日々を、エンジョイしたいものです。