975日目 コンテンツの話でもしようやね。

 

最近の個人的なコンテンツとの触れあいについて書きます。そういう日があってもいい。

 

ブルアカアニメ

長いこと「美少女ソシャゲのアニメ化は中身が散らばって上手くいかない」という信念を持っていたので、このたびアニメ化されたブルアカについてもきっとビミョーなのが来るんだろうなと決めつけていました。けれどもいざ第1話を見てみたら、まあなかなか悪くない。制作側の「アニメ用に本気で再翻訳するんだああああ」という決意が垣間見えるようで、好感触な初回24分でした。

熱意の顕れだと感じた最たるポイントが、黒見セリカの芸人化です。一般的なソシャゲの例に漏れず、ブルアカのキャラは右も左もピシッと立ち絵の決まった美人さん揃い。けれどもアニメに面白さと勢いを付加するには、振り切った顔芸ができるムードメーカーが居てほしいもの。そこで、ゲーム版で相対的にツッコミやキレ芸を担っていたセリカ――もちろん基本的にはド美人です——を大胆に抜擢し、顔面からオーバーリアクションで盛り上げるおバカ枠として再解釈したのです。

左:ゲーム版 右:アニメ版(芸人化)

これには正直感銘を受けました。というのも、美少女ソシャゲにおける推し選択の最重要事項はファン各々の癖(ヘキ)ですので(持論)、数多いる生徒の中でもセリカに胸を射抜かれた先生たちというのは当然、彼女の「王道ツンデレ枠」「抜群に整った顔面」「引き締まった煽情的なプロポーション」という部分に期待を寄せています。そこをぶっちぎって「おもしろちゃん」に走らせるというのはなかなか勇気のいる判断でしょう――しかし、ブルアカアニメは派手にやった。ファン層のコアたるワイワイ雑食男子オタクたちの寛容さを信じ、なんで私が!と顔を赤くするセリカに頭を下げて、一世一代のおもしれー女を演じてもらったわけです。で、実際のところ私を初めとするセリカファンは大ウケしている。そういうところがすごくて、これはちゃんとアニメとして成功させるために工夫してるな、という好印象に繋がるわけですね。

この先どういう展開になっていくのか、ゲーム版のどの部分までを拾うのか、言うて「傑作」というほど面白いわけではないので次回以降大丈夫なのか……とまあ気になることはいろいろあるわけですが、とりあえず今の視聴者の総意としては「でもかわいいならOKです!」。シンプルにこれでしょう。これからしばらく、日曜の夜は夜更かしがマストになりそうです。

 

ペルソナ

んにゃ~~~~~。最新のペルソナリロードも美麗でカッケくて大好きだけど、やっぱり4年前にプレイしたペルソナロイヤルのスタイリッシュさを思い出すと鳥肌立っちゃうな~~~。

ちょっとすみませんが、戦闘演出の動画を2つ貼るのでどうか観てもらえませんか。ちょうど見てほしいあたりから始まるようにしてあるので、どちらも30秒ずつほど、どうか。

ひとつめはペルソナの方。スキル→総攻撃、の流れ。

www.youtube.com

もうひとつはの方で、こちらも総攻撃までの流れです。

youtu.be

どうでしょうか。グラフィックの高精細さや落ち着いたクールな雰囲気づくりは3に軍配が上がると思います。けれども私は、一見すると粗く見える5の戦闘演出の方に、どうしてか血が沸騰するような興奮、眩暈がするほどの高揚を覚えるんですよね。

私見ですが、後者の5にあって前者の3には無いもの、それは「メリハリ」だと思います。具体的には例えば、戦闘中のアドレナリンドバドバな状態を追体験させる画面揺れやUIの揺れ。それから総攻撃の一連の流れにおいては、銃を突きつける→バックステップ→視点が切り替わって勢いよくジャンプ→鮮烈な滅多打ち→華麗なフィニッシュ、という動作の中で徹底される「カートゥーンのように極端で非現実的な加速」というべきもの。パリッ、パリッとした派手で素早い動きが、赤と黒を基調とする攻撃的なデザインと相まって、プレイヤーの脳の深いところを電子ドラッグのように殴ってくる。

分かりやすい比較として、3の総攻撃をご覧ください。仲間たちが一斉に走って行くその速度は至極現実的な程度。なんというか「もたもた」感があるのは否めない。忠実なリメイク作であるからこその、大胆に振り切っていない上品な演出、というべきかもしれません。となると「最高にキマってるタイトルをひとつだけ選べ!」と言われたら、私にとってはやっぱり5の方になるんだなあ。

 

な。早く4もリメイクしてくれや。あと、秋だかいつだかに発売される完全新作の「メタファー:リファンタジオ」も結構楽しみにしてんだから。

開発会社のアトラスには期待しています。ちょっと宣伝・広告がやかましいきらいがあるから、たまに見る程度の距離を置いてはいるんだけども。もっともっとギャンギャンのウィーウィーな、私にとっての動かぬ三大神ゲーたる「ペルソナ5」「ニーアオートマタ」「ゴーストオブツシマ」の一角を脅かすような、そんな神作で私の脳をシェイクしに来てくれることを望みます。