いや、すげえな～。居るもんだな。
うちの学科は工学部のくせに妙に社交的で、陽寄りの人が多い。だから俺も、本当のところはインターネットと美少女ゲーにどっぷりハマってるんだけど、研究室にいる間は至極真っ当な、一般常識が分かる人物として生きてんだ。
けれども今日、学科の懇親会的なのがあって……。そこで俺は、前々から「実は同族では？」と見込んでいた、ある同級生に声をかけた。というのも、とある講義の休憩時間でたまたま、彼のスマホが煌々とブルーアーカイブを映し出しているのを見てしまったのだ。
急に話しかけられて面食らったかと思うが、彼は果たして同じ趣味の人間であった。しかもブルアカだけでなく、ウマ娘までやっていた。これはもう、だいぶな同類である。俺は俄かに舞い上がった。嬉しい。異国の地で同郷の友を見つけたような感慨がある。いや実際は、そこまで舞い上がるほどのことではないかもしれないが、何より俺は酔っていた。
今もちょうど、彼が「ウマムの私服は本当に可愛い」とツイートしたところだ。最高。
ちなみに彼は、ブルアカだとミヤコ、ウマムだとマックイーンが好きらしい。正統派だ。優秀だ。俺とは「癖」が違うようだけれど、まあそういうこともある。
最近いろいろと忙しくて疲れ切っていたところだけれど、今日は急にオアシスを見つけたような感じで、いい日になった。別に今後、積極的に会って関わる機会はないであろうが、それでも「あっ、あいつおるやん」と嬉しくなる瞬間はあるだろう。そういうのが一番嬉しいんだ。俺らは（たぶん）同じコンテンツを摂取して生きてるから。
……と、まくし立てるようにいろいろ書いてしまったが、もしこれを彼が読んだら「おいおい……語りすぎだろ」と引いてしまうかもしれない。すまない。俺は毎晩こういうことを書いてる人間なんだ。お互いイイ感じにカモフラージュしながら生きて行こう。
今日はいい日だった！
