決して短くはないが満足できるほど十分でもない睡眠時間で暮らしている。忙しいから寝ていないのではない。むしろ、時間の用意はあるというのに、心ばかりが急いて心地よい眠りを阻害している感がある。
晩飯が食べたいけど、よくよく考えると空腹感はない。とか、外出したいけれど、なんとなく体調が悪い(気がする)。とか、頭ベースの欲求と体のコンディションが合わない場面が多すぎる。
睡眠のチグハグもこれだ。せっかくの春を活発に過ごしたい頭と、少なからぬ疲労が蓄積した体。
そうこうするうちに今日も進捗がないまま、夜の帳が下りてくる。
賢くない俺はこれから、今日という日の意味を探して、静かな街へ出るだろう。あるいは出ないかもしれない。そういう優柔不断さもまた、もどかしい。