442日目 some寒

 

17時 起床

18時 冷食とごつ盛り

19時 ウマ娘

21時 Youtube

22時 風呂

23時 ……

 

 

 

 

 

うん。いい寒さだ。

 

「無」だった一日の終わりには、よくコンビニまでぶらぶら歩く。

夏頃はもっと酷くて、時によっては連夜のように出掛けていた。帰りたくなくて、わざわざ遠くのコンビニまで二軒、三軒と梯子した日もある。それだけ「無」の密度が濃かったのだろう。

あの蒸し暑い熱帯夜に比べると、今宵の寒さはうんと心地が良い。訪れる秋冬のひんやり感は、身体の感覚を研ぎ澄ます。これからうんと冷え込むと、今度は体が縮こまってしんどくなるだろう。だから、これくらいの季節がちょうどいい。

 

ここ何週間かは、大体週5くらいでラボやら何やらに行っている。決して自発的な行動にあらず、ゼミだとか事務作業だとか喫緊の何ちゃらとかで家を空けているわけだが、とはいえ「やってる感」があるだけでも脳は喜ぶ。生産的なことは一切ないけれど、ずっと家に籠っているよりは幾分か心が明るい。

そうして訪れる、完全フリーの日曜日。溜まりに溜まった「無」がここに濃縮される。

 

今日だっていろいろな To Do はあった。

やるべきこと(やりたくない)……卒論の進捗、バイト関係の整理

やりたいこと(でも手が止まる)……物書き、掃除、その他潜在的なあれこれ

だが、いざ休日が訪れれば、もはや体は動かない。完全にくつろいでいる。いや、くつろいではいるが、心は怠惰な自分を責めて疲弊していく。

遅くに始まった一日が、ますます遅い時間に向かってあっという間に暮れていく。その部屋には結局何も生まれない。「やってる感」なんざこれっぽっちもない。だから、忙しい日よりもイピマな休日の方が、夜の闇が濃く重くなる。

そんな夜だから僕たちは、身ひとつのくだらない現実から逃げ出そうとして、いそいそとパーカーを着て深夜のコンビニに出向く。

 

ニチ、ゲツが休みだから、今日も朝まで起きていたっていい。こんな時間こそ、決まって目が冴えてくる。だが、特にできることがあるわけでもないんだよな。

スペースでも開いて誰かと話そうかと思ったが、どうにもタイムラインが大人しくて、寂しい空間になる予感がする。それに、楽しい話題が出せる気分でもない。

とりあえず、洗濯物を干してから考える。夜中にゴウンゴウンと回る音が、隣の邪魔をしていないといいが。