あの段取りが上手くいかない。この申請を断られた。その手続きはまだ進んでいないんです、すいません……。
ひとつつまずくだけでもパニックになるのに、懸念材料は後から後からどんどん増えていきます。そんな日の呼吸は苦しい。もう辞めたい、帰りたいと心が泣く。
ほとんど何も生産しないままに、一足早く研究室から脱出する夕暮れ。黙って下を向いて早歩きしながら、己を責める。己が責める。
ひとたび目のレンズが曇れば、ふと見上げた美しいはずの秋空も、まるで闇夜のように心細く孤独に映ります。
俺、大丈夫なのかな。全然大丈夫じゃねぇよな。内なる人間性も、外の世界とやっていく力も、両方がダメだ。
何にもやることがないと空虚で鬱になるくせに、タスクがあったらあったで不安に塗れてまた鬱になる。やってらんねえよな人間。
で、こんなに気分が晴れない日には強烈な刺激で全部誤魔化そう、なんてことを考えるのもまた人間らしい。
それからもうひとつ、今日はちょいとばかしの幸運が降りてきた。
クレーンで箱(=フィギュア)は絶対に取れない。いい思いができると思うな。……なんてことをいつも自分に言い聞かせながら生きているのですが、今日はどうにもストレスが溜まっていて、目の前の享楽についつい食いついてしまった。
けれど何なんでしょうね、これが天の思し召しというやつなのかしら。ロクに穴に挿せもしない下手クソなのに、思いっきりズレたクレーンの爪が箱の縁をドンと圧して、そのまま受け取り口に転がり落ちて来たんです。
プライズの期待値よりだいぶ安く手に入った小さな女神。出来もなかなか良くて、パッケージに比べても見劣りしない。ホンマにいいもんをもらいました。
とはいえ、これを「成功体験」としてカウントする気はありませんよ。一度調子に乗らせて、財布の紐がガバガバになったところで毟り取る。そういう商売ですからね。いつか先生にクレーンの流儀を教わるその日までは、箱モノ狙わずの精神を堅持していきます。
ん。ねむいの。正直なに書いてるかよく分からんの今。現在進行形で。
ねむいよ。元気もあんまりないけど。
明日起きたらカラッと晴れた世界が広がってるかもしれないよね。こんなアホだしあり得る話。
(追記)
ほんとはグルコスさんがやりたかったんだけど、うちの地域からは実質的に全撤去されました。オフーフ