昼過ぎに目覚めてもなお、股関節から太腿にかけて痛みが治まりません。
どうしてこんなに疲労が溜まっているのか? それは昨晩、長い長い旅をしたから……。
【登場人物】
きりちに(以下😮):
遊んでいる場合ではない。
友人(以下😭):
高校同期。男。街ナカへのアクセスがめちゃくちゃいいところに住んでいるが、全くお出かけしない。
😮おひさ~。
😭おつっす。今日はお祭りに行くとのことで。
😮うん。このお祭りは有名で、小説とかでも描かれるようなエモイベントなんだよね。
😭へえ。
😮けど俺ら、せっかく現地に住んでるのに、出不精すぎて一度も行ったことないじゃん?
😭そら当たり前よ。
😮これから数年後とかに「あのとき行っときゃ良かった」ってなるかも……。そう思ったら急に焦りが生まれて、それで急に誘っちゃったわけよ。
😭なるほどね~。いや、ありがたいですわ。実は僕、今日から夏休みで。
😮あっ、試験終わったんだ。早いね~。じゃあ、今日は試験終了お祝いも兼ねてのお出かけだね!
😭いや、大体再試に回っただけ。
😮やっぱあんたはこうでなくっちゃ。
……
えーっと、あの。この後も結構気合い入れて書き起こしてたんですけど、なんか二人の会話というか、愚痴が生々しすぎてアレなので割愛することにします。
高校から大学への転換で、あらゆるものがガラリと変わりますよね。生活圏の変化だけではなくて、要求される能力とか、価値観とか。「これからのことは全て自分で頑張りなさい」と言われて。そんで俺らは、俺ら自身に直面するハメになった。
情熱を持ち、努力し、克服し、己を磨き、人付き合いもして、青春もして、将来を選んで、期待にも応えて、生きて、死ぬまで生きて。……そんなの無理だろ。無理すぎ無理すぎって言ってたら、いつの間にか4年生になってた。
そんな俺らが集まると、いつも暗い話ばっかりになるんだよな。けらけら笑って茶化しながら、テンションはどんどん下降線を辿ってく。そして朝が来る。
でも、俺は楽しかったよ、昨日も。これ以上ないシンパシーを感じながら、夜の河原を歩いてた。悩みの細かい部分を突いたら、実は全然違うようなことを考えてるんじゃないかとも思うけど、別にそれでいいさ。俺ら二人は、ここに不時着した同士。
なんか良さげな写真が撮れたので、最後に貼っときますね。次に飲むのはいつになるかな。