295日目 死屍涙涙

 

日本ダービー、負けました。

いやあ、派手に飛んだね。夏の暑さと世間の熱気に完全に乗せられたなあ。

 

もともと、何週間も前から、シス子がひとり張り切っていまして。私はそれを「ようそんな自信あるな」と思いながら見てたんですよね。何しろ私、ウマ娘にハマる→競馬に手を出す→当たり前に負ける、という定番の流れを去年のダービー前後でやっておりましたので。生涯収支で言うと派手に負け越しているんですよね。今さらやったところで、絶対に勝てるわけがない。ましてクラシックレースよ?

しかし、いざ当日の今日。あれだけ「俺は買わない」と言い続けていたジャギィすらも、己のギャンブラー魂に屈して馬券を買っている様子です。これは……祭りか? 祭りの予感とはこれのことを言うのか? むくむくと盛り上がる、大勝ちの機運。

いやあ、これが良くなかった。折しも今日は、蚊も飛ばぬほどの酷暑。完全にのぼせた頭に、マトモな金銭感覚なんか残ってやしない。この馬が当たったらオイシイな。これっぽっち懸けてもつまんないし、ど~んとこれくらいか? とかなんとか。本当にバカみたいな大金(当社比)を突っ込んで。

さてさてその結果は……まあ、見ての通りです。取り敢えず、この夏は「増やす」ためではなく「元に戻す」ためのバイトをすることになりそうです。

 

いやあ人間、本当に「向いてないこと」ってあるんだね。いい感じにスキルポイントが割り振られてるわ。二物を与えずとはこのことよ。

私の場合、知識の引き出しを参照するスピードとか、あとは日本語の運用とか、そこへんは我ながら結構得意だと思ってるんです。まあそのぶん、メンタルのレジリエンスやらコミュ力やらが欠けていて、きちっと代償を払っているわけですが……まさか、こんなにもギャンブルが下手くそだとは。

馬もそうだし雀もポーも、これは何をやってもそうなんだけど、本当に賭け事のセンスがない。旨味重視でハイリスクなことばっかりやるし、たまに安全策に走ったときに限って、絶望的に運が悪い。勝負事という意味において、もう自他共に認める真の「バカ」です。

ちなみに、シス子のほうはボロ勝ち。ジャギィも堅実に、プラスをキープしたようです。彼らが「勝てると思ってた」なんて言うのが、私にとっては本当に謎なんですが、きっと彼らには本気で勝算があったのだと思います。そして、実際にそういうステータスを持っているのでしょう。「ツキ」という言葉を信頼していいかは分かりませんが、まあそのツキというパッシブスキルをシス子・ジャギィは確かに持っている。ただのラッキーではなく、この数ヶ月~数年で培われた、実力としてのツキ。

 

とかなんとか書いたり、下の画像を作ったりするうちに、すっかり心が落ち着いてきました。先のことはくよくよ心配するくせに、終わったことはあんまり引きずらないタイプなんでしょうね。

後に残ったのは、こっちの口座の残高がゼロになりましたよ、というひとつの事実だけ。これに関しては言い訳もできませんししません。今年の夏は一切お出かけも音ゲーも買い物もできないな……という寂しさと、もう学生のうちは絶対競馬はせんとこ、という決意。

いやホント、賭け事なんてのは自分でしっかり稼げる社会人になってからやるべきでしたね。その場しのぎで生きるしかない、ギャンブルのセンスもない学生ニートは、大人しく慎ましく節約生活していきましょ。そしてこれを機に、院試勉強にもっと注力したいと思います。

 

今日の登場人物はこちらの皆さまがた。↓

例によって、PicrewのYSDメーカーをお借りしました。そろそろ夏服のバリエーションが枯渇してきたわね。

 

 

(左から)

シス子——入念な下調べと確かな直感で、見事に三連複までブチ当てた。ますます高飛車になり、さっきから一生イキっているが、十分その資格がある。

ジャギィ——生粋のギャンブラー。「勝てるときしか買わない」との宣言通り、しっかり収支をキープした。なお、貯金ではなく生活費を突っ込んでいるので命懸け。

マオ——有力な予想家を信じては負け、逆張りしてはまた負ける。とどのつまり、実力と運とで二重の呪いがかかっている。冷や汗かきすぎてシャツがびしょびしょ。

カナ——いつもマオの無茶ぶりを諫める優秀なストッパー……なのだが、今日は歯医者に行っており不在だった。あなたがくれたおこづかい(リクエスト代)は一瞬で溶けました。ごめんなさい。きつく詰ってください。