1101日目 どみにょん

 

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ドミニオンをやった。四人で卓を囲んで遊ぶカードゲームだ。

ごく少ない枚数で構成された初期デッキに自らの選択でカードを足し引きしていく。どのカードも一見シンプルながら、その実は奥深い効果を持っていて、やがてカード同士が互いに強烈なシナジーを発揮するようになる。そうして、四者四様に育て上げたデッキをぶん回して得点を取り合う。ローグライクの脳汁感とミニマリストの美的感覚。デジタルゲームで喩えるなら言うまでもなくSlay the Spireに近い病みつきの感覚(否、むしろStSドミニオンの子だと考えるべきだろう)。

今までいくつか有名どころの面白いボードゲームをやってきたが、一度にして「今すぐ手元に置きたい」と思わせたゲームはこれが二つ目だ。一つ目はコヨーテで、そちらは瞬発力とハッタリが試されるゲームなのでまるで別物のようにも見えるが、根っこにある美しさは同じである。カードというただひとつの統一されたフォーマットの上で智力を戦わせ、試行錯誤の熱冷めやらぬうちに高速にて雌雄を決する。加えて、シンプルな数字の美学。それに何より、1セットのカードそのものが魅力的で心を離さない。

こう、文字に起こしてみると再認識してしまう。やはり自分は体裁のシンプリシティを追求したものが好きで、例えばキリのいい預金残高やストレージの残量を見て悦に入るのと同じように、最もシンプルな「カード一式」という形式を取ったゲームを好ましく思う(常に環境が変化するTCGと違って、ゲームバランス的な意味でも完全で最上の状態を保存している)。「整っている」というただそれだけのことが、自分にとっては捨てがたい美学で、

 

この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。