922日目 グリングリン

 

ちょっと前に顔を出したところがあって、僕としては藁をも掴む思いなのでぜひ続報の電話を一本寄越してほしいのだけれど、そわそわしながら待ってみてもスマホは微動だにしない。これには二つの可能性がある。

① 普通に「こいつ要らんわ」と判断されて、蹴られた。当然連絡なんか来ない。

② 今はまだ他の訪問者を受け入れている途中で、審査が終わっていない。もう少し待てば一声かかるかもしれない。

ああ~、どうなんだろ。気持ちとしてはもちろん、②がいいよな。不安だった日々のことを忘れて、数日後にはケロッとしていたいよな。ん~だけどもけれども、②だと信じ切って大船に乗った心地で待ちぼうけして、そうして一生音沙汰がないままだったら泣いてしまう。悲しく情けなく、悔しい。そうだとすると、①だと思っておいた方が心の傷が少ない。初めから上手くいかなかったつもりでいた方が、大きな痛手を負わずに済む。いやしかし、ただでさえ不安でたまらない昨今、せめて気持ちだけでも勝ち組のつもりでいないと、張り裂けてしまいそうだ。まあでもやっぱり、時が経てば経つほど、自ずと①の可能性が高まっていくわけで……。

 

……だなんて、どのみち祈ろうが自棄になろうがカンケーないただの運試しなら、いっそキレイサッパリ忘れ腐って、それよりも眼前にあるバイトの作業に集中してくれや、というのが世間の総意でしょうね。実際そうだろうと思う。頭の中がいっぱいで他のことが何も手につかないような無能なんぞ、蹴られて当然、とも思ってしまうし。

 

ま、明日も早いんだから、テキトーに楽しいこと(ぴょい本、楽天市場、給料日など)思い浮かべたりしちゃって、チューハイ飲んでさっさと寝りゃいい。

 

とりあえず、推しの顔でも見て落ち着こうや。ほら、