恋をした。 稲妻のような恋だった。 人混みを掻き分けて、僕はひとり、冬の街を彷徨った。 ちいさな雑貨屋の古びた棚に、ほこりを被ったうつくしいレターセットを見つけた。 やわらかい和紙の包み紙を鞄にしまって、僕はまっすぐに家に帰った。机に座ると、…
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