624日目 高菜から高菜まで/追記

 

 なんかすっごいsageだから、ダウナーなことでも書こうかと思った。

 ため息をつきながら、意図なく左の耳を触る。

 途端、ゴロッ、とめちゃくちゃデカい耳垢のかたまりが転げ落ちた。

 慌てて床を見た。

 

 イヤーピースだった。

 

 イヤーピースだけ嵌まってて、それに気づかないことってあるんだ。

 

 

 

【おまけ】

 久々に宣伝しちゃお

 

 きりちにのリクエスト😮 - pixiv

 きりちにのオリジナルグッズ ∞ SUZURI

 

 

 

 

 

(追記)

 

 部屋の隅、リュックが立てかけられているあたりから、

 カチ、   カチ、     カチ、

という音が聞こえる。

 歯車機構のあるモノは思い浮かばない。

 虫か? しかし、カミキリムシが出るには早い。

 

 

 体を洗おうと泡を立てる。

 唐突に、ぷくっと大きなシャボン玉が生まれた。

 しばらく風呂場に浮かんで、ふわふわと漂っていた。

 数十秒も経ったあとに、ようやく足もとに落ちてフッと消えた。

 

 

 いっさい手を触れない場所にかかっていたタオルが、ぐちゃっと落ちている。

 

 

 何かがおかしい。

 イヤーピースもそうだった。

 鬱な男がくだを巻く部屋で、ちょっとした奇跡、あるいは怪奇が起きている。

 

 理解の範疇にない。

 

 愚行と分かっているが、クリアアサヒを飲んで寝る。