なんかすっごいsageだから、ダウナーなことでも書こうかと思った。
ため息をつきながら、意図なく左の耳を触る。
途端、ゴロッ、とめちゃくちゃデカい耳垢のかたまりが転げ落ちた。
慌てて床を見た。
イヤーピースだった。
イヤーピースだけ嵌まってて、それに気づかないことってあるんだ。
【おまけ】
久々に宣伝しちゃお
(追記)
部屋の隅、リュックが立てかけられているあたりから、
カチ、 カチ、 カチ、
という音が聞こえる。
歯車機構のあるモノは思い浮かばない。
虫か? しかし、カミキリムシが出るには早い。
体を洗おうと泡を立てる。
唐突に、ぷくっと大きなシャボン玉が生まれた。
しばらく風呂場に浮かんで、ふわふわと漂っていた。
数十秒も経ったあとに、ようやく足もとに落ちてフッと消えた。
いっさい手を触れない場所にかかっていたタオルが、ぐちゃっと落ちている。
何かがおかしい。
イヤーピースもそうだった。
鬱な男がくだを巻く部屋で、ちょっとした奇跡、あるいは怪奇が起きている。
理解の範疇にない。
愚行と分かっているが、クリアアサヒを飲んで寝る。