449日目 横っ腹にピンヒール

 

書き物の手を止めて、夜は日本シリーズを見ていました。そして見届けました、オリックス・バファローズの日本一の栄光を。お世辞にも堅実とは言えない、ミスで試合が揺れ動く波乱万丈のここ数試合でしたが、終わってみればドラマチックな9日間の宴でした。

……というわけで今日はプロ野球の話でも書こうかと思ったのだけど、いま恐ろしいことに、現在進行形で酔っ払いのゲラを聞かされて、思考が滅茶苦茶に搔き乱されておりやす。

「明るい酔っ払いは無害でいいな~」なんてちょっと前までは思ってたんですけどね。ここ半年で「明るく元気な厄介」の存在をありありと認識させられている。いや、知り合いがやってる分には、笑い話になるから好きですけどね。でも知らん人がこんな感じで絡んで来たら超ビビると思う。

幸か不幸か、俺は泥酔できるほど肝臓が強くない。明るくぶっ壊れる前に脳がストップをかけてしまって、それ以上コップを持ち上げることができなくなる。んだから、これから先の飲みの場でもきっと、世話をしてもらうより世話をする側に立つことになるでしょう。

そのときは……。凶器のように鋭いピンヒールを履いて、酔っ払いの脇腹を笑顔で蹴り飛ばすしかないやね。そういうカッコいいきりちにお姉さんになりたい。