誰か彼かが目の前で落とし物をするのはもはや日常茶飯事だが、まさか駅員さんが社員証を落とすとは。当然、即座に拾い上げて、何があったか大慌てで走り去っていく後ろ姿を全力スプリントで追いかける。「すいませ〜ん。駅員さん！」。ぱっと振り返ったところへ、ポンとカードを手渡した。あっやべ、ありがとうござやす、と漏れた返事は素顔のそれで、だから今日は結構イイ日だったよな。傘なくしたけど。
992日目 身の程知らず
喋ったって苦しみは吹き飛ばないし、何食ったって解けない毒もあるけど、飲まなくたって喋りたいことはたくさんあるし、どこまでだって俺たちは歩ける。
テキトーだ。テキトーだよこんなもん。ビルの隙間に覗く満月未満のまんまるみたいに、身の程知らずに闊歩したって、誰にも止められやしないんだから。
991日目 リアリティショック
なんやものすげ〜コンプレックスを植え付けられた気がする。それも、敗北の宣告を受けるのでなく、これ見よがしな勝者の姿を見せつけられるという形で。
かなり死んでいる。受け流しに特化したお気楽な性格を易々と塗りつぶすほどの黒い嫉妬。良くない兆候だ。過度に他人を憎む心と、過度に他人を評価することで自らを擁護する心、先鋭化した両極の感情が渦を巻く。
わずかな可能性の残滓に煽られる射倖心。捨てろ。捨てろこんなもの。さっさと次に向かえ。余裕綽々の自己暗示を掛け直せ。……けれども動揺は収まらない。どうする。俺は自分が思っているほど無敵ではなかった。
困ったな。こんな状況に陥るのは初めてで、気持ちの御し方が分からない。呑み込みゃいいのか、吐き出しゃいいのか。どこで、誰に、一体どうやって？
……………………。
～～～♬(ｶﾀｶﾀ)(ﾆﾁｬﾆﾁｬ)
そういや俺めちゃくちゃ切り替えるの早かったわ。
まあ、ワンチャン棚ぼたあるかもしれんし。無くても死なんし。とりまゲームしよ。
ギスギスした信頼関係、いいよな。うん。
あ～～～～。寝てぇわ。早く寝よう。
悲しくなる前にな。
989日目 ニャン牌！
サーセンめっちゃだらけました今日は。フィールドワークに現地集合してだらだら歩いて回って、そんまま研究室に移動して作業すると見せかけて普通に帰宅してパン食ってました。いろいろ頭がいっぱいで何もやりたくありません。大きな不安というのはサボりの絶好の言い訳です。あ～ダメダメ。
雀魂の話でもしましょう。雀魂の話でもしましょう。
最近ブルアカコラボをやってるんで、久々にオンマチとかやっちょります。雀魂。
推しキャラは一択、カービィさんです。理由？ 明快にエッチだからです。それ以上もそれ以下もあるでしょうか。愚かな質問をするな。わざわざ課金したんだぞほとんど紐に。
けれども、今日ちょうど一姫（初期キャラ）を覚醒させてボイスがついたので、このプリチーなクソ猫ノラ猫で段位戦に潜っちょりました。や、冗談抜きでかなりカワイイと思います。ただ希少価値が低すぎるだけ。
んですが私、実はここんとこ（といっても年単位の長い目で見てですが）かなり勝率が低い。友人戦の平均順位、なんと2.68。分かりやすく説明すると、1.4位を5回取る間に、12回3.2位になるくらいのペースです。相当下手、これだけ覚えて帰って下さい。あ～待って待って待って。まだ帰らないで。最後まで読んで。
んで、なんでこんな勝てへんのやろ、と考えるときにはまず自分の戦い方の問題点を探さなければなりません。麻雀にはいろいろな「役」があり、役を作ることで得点をもらうことができます。自分が全然使っていない役がありはしまいか。……そんなものあるだろうか？ 手前味噌ながらこちとら雀荘で働いていたことすらある身。基本的な手順は頭に入っているつもりで、まさかこのクソ猫一姫ちゃんみたいな間抜けな役作りをするはずもないのだが……。
……待てよ？
タンニャオ？
タンニャオ！！ そんな役もあったな！！
タンヤオとは（ここに説明書く）です。チュートリアルに「神役。初心者の友。」と書かれている（ガチ）ほどのカンタンな役で、比較的無理矢理作りやすいのが良さなのですが、麻雀に慣れてくるとだんだん「喰いタンのみはちょっとな……ダサいよな……」となりがちで、気がつけば俺はタンヤオの存在すら忘れていたのでした。
基本に立ち返ろう！ くっそしょーもなくてもええじゃないか。まずは点を取ることからだ。なるほど、今日はそういう巡り合わせで一姫と巡り合ったのだな。？
ほんじゃ気を取り直して、もう一局行きますかぁ！！ 喰いタン喰いタン喰いタン！！！！！ それではさようなら👋😄
988日目 エンクラテイア
テンション低い日記ドーン！の予定だったんだけど先にひとこと言っておくべきことがあったわ。
アイリ160cm！？wwwwww高ぇwwwwwww推され方の方向性ぜんぜん変わってきたぞwwwwwwwはwwwwwwww
人が自認する性格は往々にして、それとは真反対の気質を言い当てている。
いつ何時も丁寧に優しく振る舞おうと努めている俺が、その実は著しく自分勝手で狭量であることを、誰より俺自身が知っている。胸の奥に棲まう強引で正直な獣がちろりと舌を出すのを覆い隠すべく、柔和さという仮面を被っている。
けれども、気持ちよく飲んで語らい始めた頃に、獣は脚をあらわす。あるいは翌昼、許容できない不安が頭の中を占めているときに、他人からの接触に思わぬ形で神経を逆撫でされ、ぐわっと噛みつきそうになる。「いま、牙を剥きそうだったな」と思う。
人々の心を開かせ、前向きにするのが仕事です。と自己PRでほざきながら、何より自分自身がかっちりと心を閉じて、後ろ向きに振り返って疑心暗鬼に陥っている。あまりにも当たり前のように（もちろん何の罪もない行動として）周りの誰もがひっそりと侵食的情報を隠し、それを教えてくれた間者の彼女すらも本心は顔に出さない、素直なばかりではバカを見るだけ、たった一度この鉤爪で引っ掻くだけで吊られてしまうこの論理リアルにおいて、暴れて喚きたい衝動を抑えてにこやかに和やかに、抑え込んで抑え込んで、夜に一人で逆恨みして、俺はどうしたらいい。トラウマ。プライド。アクラシア。
🫨🚿ｱ〜゜❗️
