研究室で大人数で飲んでいたのだが、話題が「インカレの女子の狙いは〜」とか「女子大生から見て東工大の物件は〜」とかそういう話になり、男女ごちゃ混ぜで盛り上がっている場の雰囲気が生々しくて、気が乗らずひっそり手遊びをしていた。
乾いた紙のおしぼりを引っ張ったり伸ばしたりする。端と端を結んで輪っかにして、指に巻きつけてみる。顔を上げると、一同はますます盛り上がっている。俺は薄く笑いを浮かべつつ、じっと手ばかり動かしている。うんと引き伸ばすと繊維がほどけて、指が通るほどの穴が空く。談笑の声は止むことがない。
終いにいっぱいの力を込めて左右に引き伸ばすと、肌理の粗いおしぼりはびりっと二つに避けて、結び目の一点を股にしたパンティのようになってしまった。
（シースルーのスケスケパンティだ。）と、束の間感じ入る。
なんだか恥ずかしくなって、そっと離席して、荷物をまとめて出てきたところである。
