1331. サイクロンジョーカー

 

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急に仮面ライダーを一話から見直し始めました。元々の放映時期は2009年だか。まだ全然小学生の頃だ。……けれども、今こうして見返しているのは、決して子ども騙しを懐かしむような気持ちからではありません。令和の感覚で見ても新鮮に面白い、ハードボイルドなバディ探偵モノなんです。

ヒーロー作品は基本的にホビー商品の展開を見込んで作られるものだと思いますが、それにしちゃWはかなり演出が洒脱で凝っていて、大人の鑑賞にも耐えるドラマになっているもんだなと感心します。

比較対象としてゴーオンジャーシンケンジャーの一話も観たんですが、そちらは概ねヒーロー物のイメージの通り、変身!バトル!面白武器!巨大ロボ!勝利!という感じ(もちろん良作です)。しかし一方の仮面ライダーWはというと、極論、変身は舞台装置のひとつに過ぎないと言ってもいい。ライダー対怪人のバトルはあくまで、事態の急転あるいは解決を招く装置。作品そのものの主軸は、主役を張る二人の対極的な青年と、それを取り巻く曲者揃いの人物たちとが繰り広げるケレン味のあるドラマ。並びに、全数十話を通して徐々に壮大になっていく、政治的・大河的なストーリーラインの展開と、その決着にあるのです。

...…ま、そうやって「舞台装置」とか冷静なふうに評論しつつ、いざ左翔太郎とフィリップが「変身!」とガイアメモリを構えて、二人の半身ずつ(サイクロンジョーカー)が融合した仮面ライダーWが「さあ、お前の罪を数えろ」といつもの決めポーズで登場すると、もうめちゃくちゃ童心に帰ってキャッキャッと手を叩かざるを得ませんね。桐山漣菅田将暉もイケメンすぎるし。ハードボイルドを気取った半人前の男・左翔太郎と、神懸り的な知能を持ちながら大きな精神的欠落を抱えているフィリップが、風都を守る二人で一人前の仮面ライダーとして巨悪に立ち向かっていく物語。すごく楽しいし味わい深いですよね。

一話と二話はYouTubeでも配信されているので、ご飯のお供にでもぜひ観てみてほしいなと!

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ということで、これから行き帰りに電車に乗る生活が帰ってくるわけでもあるので、紳士の嗜みとしてライダーを毎話楽しんで行こうと思います(大丈夫かその大人?)。👋バイ