1209日目 おい、もちつけ

 

最近なんかテンションが変だ。異常にお金を使いたがっている自分がいる。

そんなに心から欲しいものがあるのかと言えば全然そんなことはない。ご存知の通り最近の自分にとっては修士論文というのが巨大なプレッシャーになっていて、何もやりたくねえよお、俺もう生きていけねえよお、という隠しようのない逃避傾向が刹那的な消費欲求という形で現れている。

一旦よくよく落ち着いて考えてみよう。きっとその買い物は要らないさ、もっとお金を大事にしよう。ブラックフライデーで焦って高額な買い物をするよりも、何も買わない方が遥かにオトクだと思わないか?

 

・ワイヤレスイヤホン

充電のサイクルの都合上、イヤホンは2台持ちが最も賢い。4、5年前の古いイヤホンと今年の3月に買ったJabraのイヤホンで回しているが、古い方のが寿命に近づいてストレスフルなので、退役を迫るために新しいのを入れようと沸き立った。

しかし、2台持ちの本質は「主力とつなぎ」だ。つなぎに求められる役割は主力の充電時間を稼ぐことで、それくらいなら今の古いイヤホンでも十分に果たしてくれている。まだ使えるロートルを無理矢理追い出して、若手のエースを裏ローテに押しやってまで、大して愛のない高価な助っ人を招聘する必要があるだろうか。

常にあちこちでセールが起こるイヤホン市場では、本当に替えが必要になったときや、心から新顔が欲しいと思ったときに初めて調べ始めるのが一番賢い。最も気持ちよく買い物ができるそのときが来るまで、もうしばらく放っといてみようや。

 

・ゲーミングモニター&PCパーツ一式

まず前提として、ハイエンドなパーツを手に入れようと思えば手に入れられる財力があること自体がこれまでの人生で一度も無かった異常事態だ。「お金があるから散財しよう!😃」の精神が染みつけば最後、自分はカンタンに身を滅ぼす自信がある。要不要を語る以前に、まずじっくり考えよ? というのが今必要な態度だ。

さてそれで、どうしてハイエンド化を急に画策し始めたのかといえば、それは当然ハイエンドなゲーム体験がしたくなったからだ。……しかし待って欲しい。具体的に何かやりたいタイトルがあるのか? FPSについては、コンマ何ミリ秒を争うような高レベルな戦いを俺はしていない。絶対にプレイすると心に決めているMetaphorは、アニメ調のRPGなのでスペックは不要。……そうつまり、今どうしてもぬるぬる高精細なPCで遊びたいタイトルがあるのかと言えば、無いのだ。無いのなら、後は分かるね?「買う理由が値段なら買うな」の心得を胸に、この衝動は一旦白紙に戻そう。

 

・服、靴

まず「服」「靴」なんて大雑把にしか書けないことから分かるように、今自分は漠然と魔法のような買い物に取り憑かれているだけで、例えばこんなときに履くこんなカラーリングのスニーカーが欲しい〜とかいうような具体的希望を持っているわけではないんです。この時点で既に決着はついている。こないだユニクロでコート買ったし、とりあえずそれで今冬はノルマ達成ということにしときませんか。

 

・エロフィギュア

何度も言ってるじゃないですか、「飾る」だけのグッズは手に入れた瞬間に急速に価値が目減りするって(※個人の感想です)。ましてや3万もするフィギュアだぞ。突発的な欲望に振り回されてポチって、いざ家に届いた実物を見たら「え、どうしよ……」と真顔になってしまう未来が見える。一週間も経てば完全に部屋に馴染んで、そんなにエロくないなと思い始めるのは必至だ。な、落ち着けよ。てか実体を伴うエログッズは正直手元に置いておきたくねえよ。端的に言えば深夜テンションってやつだ、それは。

 

とまあ、こんな調子だ。他にも直近の検索履歴を見返したらDLSiteとかコスプレ通販とかいろいろ出てきたけど、ざっと眺めれば「お金を使って気を紛らわしたい」だけで、肝心の「欲しい」という気持ちは実はほとんど無いんじゃないかということに気づく。よくぞ気づいた、賢いよ俺。……これだけ書けばもう大丈夫。昂る衝動も収まった。冷静な自分が偉くてしょうがない。

 

ただ一方で、根っこにある現実逃避の欲求が消えるわけではない。衝動的な浪費を避けるのは正しいが、あらゆる禁欲をしてまっすぐ学生の本分に向き合っていけるほど自分は強くない。忙しくなる日々を支えるモチベーションとして、適切なご褒美を用意するのもまた大事だ。

それでは、適切なご褒美とは何だろう。おそらく一つは「本当に欲しいものは手に入れちゃっていいんじゃない?」ということで、もう一つは「先々のイベントを心の中で予約してテンションを上げよう」ということだ。

 

今欲しいものといったらやっぱり娯楽だ。修論の作業ははっきり言って地獄のようにつまらない。ならば毎晩帰ってきた後には天国のような没入体験が待っていて欲しい。早起きして大学に向かう生活をしようと心に決めているが、夜は普通に帰るつもりだし、寝る前に楽しいことをやるのが心の栄養になる。

そうなるとやっぱり、俺にとってはゲームだな。FPSCoDとStrinova)は正直なところ最初期の興奮状態が落ち着いて、デイリーミッションをクリアするのが目的みたいになってきている。このまま淡々と試合を繰り返して無味乾燥なルーティンに変えてしまうよりは、味変として別のゲーム体験を投入した方が気分が盛り上がりそうだ。そこで例えば、例の気になっているメタファー:リファンタジオなんかが挙がってくる(折しもSteamでセール中)。中途半端な焦りに留まっている時期だと中毒性の高い娯楽は悪手になってしまうが、尻に火がつくレベルまで来ている今ならどんなに面白くても自制が効くので、逆に選択肢としてアリになるんじゃないか。

 

もうひとつ、先々にやりたいことを今のうちから考えておく件。この辺は、元々あんまり入念に予定を立てて動くタイプではないので今のうちからハッキリ決めておこうという気はないのだが、こんなのええな、という雑な思いつきを温めておきたい。

 

と、ここまで書いたのが実は早朝である。早寝早起きの心持ちでいたらあまりにも早起きしすぎてしまった。意気揚々と書いていて何だが、普通に寝不足である。しかし再び眠れる気配もない。仕方がないのでちょっと早いが大学に行こうと思う。いつものイヤホンでWebラジオに耳を傾けながらね。

 

(追記)

暗くなったので帰ります。朝から一日パソコンに向かってただけでも随分偉いと思うわ。あまりにレベルの低い自己肯定だけど、まずはここから。

ちゅわけで今夜も早寝しようね、ハム太郎。平家

 

起床 3:30

就寝 24:00