294日目 大事なのは勢いと知る

 

起きた瞬間、ああこれは出立すべき朝だと思いまして。

眠い目をこすりこすり、荷物をリュックに放り込んで、よく分からないまま自転車を漕いで今日が始まりました。行先は片道一時間半かかる郊外のキャンパスです。

ラボに顔を出す前に、噂の立派パン屋に行きました。結構並んでました。行列大っ嫌いなので躊躇しましたが、せっかくの週末なので我慢して買いましたよ。

立派パンってめっちゃ楽しいんですけど、むっちゃ高くてギョッとしますよね。たとえばサーモンのカスクートがひとつ400円くらいするわけですけど、400円もあればマックのチキンクリスプが4つ買えますよね? ここへんの最強ファストフードと比較しますと、立派パンは純粋な満腹感・美味しさでどうしても劣るんです。ですから、立派パンを買うときは「コスパが……」とか考えてはいけない。我々は思い出とロマンを買うのです。腹ではなく、心の満足感に期待して金を払うのです。言うなれば、数年に一度のディズニーリゾートみたいなもんです。

さて、こちらのキャンパスは某工大で言うところのすずかけ台をさらに遠くへ追いやったみたいな感じになってまして、当然ながら土曜日にはだあれもいない。案の定、学生室にも先客はおらず。なんだかポストアポカリプス的な、自分が人類の数少ない生き残りであるかのような気分になって、なかなか悪くない。

今日は院試の過去問2年分の穴埋め問題パートの解答を作りました。内部生ではないのでデータベースなんぞありゃしません。なんかの事故でA日程にならねえかな。ならねえよ。

んで、まあ全然集中してなかったんですけど(そういう人間なのは分かり切っていますからね)、それでも進捗がゼロでないだけまだマシなんじゃないですか。人間やっぱ、寝起きとかでまだ判断力が正常じゃないときの、急な勢いを一番大事にすべきなんですよ。頭が平常に戻って「今日もサボっちゃお~」って言い出す前に、自分を家から追い出すんです。モチベーターもご主人様もいない独りもんは、そうするしかないんです。

帰りは例のごとく繫華街に寄って、ドンキで必要な買い物して、軽くゲーセンで暴れてから帰りました。先月のマジメな遠征旅行でフマジメな出費が大量にありましたので、今月は音ゲーに10連コとかしてられないんですよ。

……ってな報告を致しましたら、あっさり「明日もラボに行って勉強してこい!」と言われました。日曜なのに苦行しろってか!? とそのときは返しましたが、なんだかんだ言って明日も朝イチの勢いでいつの間にか電車に乗っているかも分かりませんね。そうなったらウケますね。いや、月・火がラボ出勤確定してるので、さすがに週末含んで4連になるのはキツイけどね。