アスファルトを踏みしめて、せっせこ走ってコンビニに行きますと……。
一台のレンタカーの周りに、得体の知れない男女が群がっておりました。
彼らは遥か遠くの大都会から旅してきた若者たち。日頃の行いが悪いのか、昨日は地獄を巡ってきたというのだから面白い。
後部座席に私を乗せて、大きな車は修羅の道路へと乗り込んでいきました。
というわけで、今日はフォロワーたちの行脚旅に顔を出してきました。「現地の人」枠での参戦です。
一週間ものあいだ同じ車で旅をしてきた仲とあって、彼らの掛け合いはまさに息ぴったりそのもの。……いや、そうでもなかったか。一人ひとりの個性が強すぎるな。
ソロプレイな日常を極めてしまった私にとって、フォロワー諸氏との交流はまたとないフレッシュな刺激。たいへん楽しませていただきました。
レンタカーにて各地を回ったのですが、普段の電車旅とは移動の感覚が違っていて面白いですね。「街」の認知に差異が生じるんです。
家の最寄りはA駅で、大学はC駅。途中のB駅にはゲーセンがある。このように、電車民のエリア移動は駅単位で区切られていますよね。
すると、おのずから「Aは閑静な住宅街」「隣町のBは商業地」と、駅の数だけそれぞれの街並みが分化しているという認識になってくる。観光のためにD駅まで足を伸ばしたとき、遠くへやってきてしまったという深い旅情を感じたりね。
しかし、自動車での移動には「単位」がありません。出発地から目的地まで切れ目のない旅。右へ左へ交差点を曲がって行った先に、おやおや目印の建物が見えてくる。
そうなると、周辺の街並みの変化が連続的に思えてくるんですよね。エリア全体がひとつの街であるという認識。
今日の帰りは家の近くまで送ってもらったのですが、想像以上にスッと到着したので面白かったです。
以前同じところから鉄道で帰ったときは、数駅ぶんのエリアを跨いできたという確かな認識があったので、結構な長旅のように感じたのにね。
もしかしたら、東京や大阪などの公共交通都市が「新宿」「渋谷」「秋葉原」あるいは「梅田」「難波」のように細かく弁別されているのは、そういう理由からかもしれない。
逆に、マイカー頼りになっている田舎の地方都市だと、○○市は○○市で、××町は××町でしかないですよね。……そうですよね? 地方出身の仲間たちよ。
……とまあそんな話は置いといて、今日はとりあえずノリでゲーセンに行ったあと、観光地でちょっとした御前をいただいて、ぐるぐる散歩したりしました。非常に良い機会でした。
彼らはこれから延々と高速道路を走って、深夜に帰宅するとのこと。道中の安全を願って。