171日目 上位存在に立ち向かえ

 

「上位存在」って最高だよね。ゲームでもなんでも、最大のどんでん返しとして上位存在が登場する作品は数知れず。

物語の途中でぬっと姿を現して、それまで描かれてきた社会の秩序を跡形もなく消し去る。市井の人々を混乱に陥れ、文明を絶望の淵に堕とす。

上位存在の脅威に晒されたとき、プレイヤーの価値観は根底からガラリと覆されます。あまりにも強烈な「転」が見事な「結」で締めくくられたとき、その作品は神ゲーとして記憶に残ることになるでしょう。

 

ひとことに上位存在といっても、具体的に見るとさまざまなパターンがあります。規模が小さいものから巨大なものまで、思いつく限り並べてみますね(互いに重複するものもあります)。

 

・管理企業

莫大な権力を持つ一企業が、都市全体を牛耳り、ディストピア的統制を強いているというパターン。比較的序盤から判明していて、主人公の戦いの動機となっていることが多いですね。〈例〉ネタバレ回避のため割愛

 

・国家

初めはごくごく個人的な問題解決のために動いていたはずが、どんどん騒動の規模が大きくなっていき、最終的に国家そのものの存亡をかけた戦いになるパターン。腐敗した政府機関の役人とか、クーデターを企むムッキムキの軍人とか、ある意味定番みたいな役回りが多いです。〈例〉ネタバレ回避のため割愛

 

・上位種

ここからちょっと毛色が変わってきます。人類よりも優れた文明を持つ種族が、地上を征服しようと攻めてくるパターン。宇宙人だったり、かつて滅んだとされていた「旧人類」だったりします。終盤で「上位種のさらに上位種」が出てきたりするともう大混乱ですね。〈例〉ネタバレ回避のため割愛

 

・AI

「この都市は何らかの実験のために作られ、AIによって管理されていた。必要なデータが得られたので、これより住民もろとも廃棄する」なんてのはもはや様式美ですね。マップ上に突然オーバーテクノロジーなテクスチャが現れたりすると、俄然興奮が増してきます。なお、AIを作ったのは上位の人類もしくは古の人類。〈例〉割愛

 

・神

人類をその手で創りたもうた神が「もっと良い世界を作ろう」とか言い出して、既存の人類を丸ごと抹消しようとするパターン。いよいよ人智を超えた存在になってきました。お決まりのセリフは「愚かなる人の子よ……」とか「この神をも超えるか……」とか。ラスボス戦は天界か地底でオナシャス。〈例〉割愛

 

・高次存在

人類の世界よりも「次元」が高いところにいる存在。サイエンス・フィクションに登場することが多くて、スピリチュアルな「神」とは少し扱われかたが違います。想像を絶する巨大な殲滅兵器を送り込んできたりする。まさに「天文学的」! 〈例〉割愛

 

・コンピュータシミュレーション

人々の精神・肉体そのものを否定するやつです。この世界はコンピュータの中で作られたシミュレーションでしかない。大地も夜空も全てまやかしで、自分の心すらも虚像に過ぎない、という絶望的な設定です。ぶっちゃけこれ系のストーリーは、クリアしたところで別に救われない気がします(ある日突然世界が消失するかもしれないでしょう?)。〈例〉割愛

 

 

 

 

 

 

 

・プレイヤー自身

ちょっと番外編になりますが、ゲームの中にいる人々に対して、プレイヤー自身が上位の存在として関わるパターン。いわゆるメタネタというやつで、ある意味これが一番よくある展開かもしれませんね。最近のPCゲーで神ゲー扱いされてるインディーズタイトルは大抵これです。「ネタバレを見ずにプレイすることをおすすめします」と書いてあったら、ほぼ確実にメタネタがあると思ってください。〈例〉U

 

あとは、ある人物の体内もしくは精神世界が舞台になっていて、主人公たちは栄養物質や「感情」を擬人化した存在である、というパターンもありますね。人間vs上位存在という構図からは外れるので、特別枠としました。

まあ、僕が思いつくのはこんなもんかな。

 

 

 

それでですね、今回は「上位存在が創った都市」のマップがいかに面白いか、というのをメインテーマにしたかったんです。したかったんですけれども……。

 

あれ? 紹介したいマップ、全部ネタバレになるんじゃね?

 

……ということに気がついたので、今日の日記はこれで終わりです。

なんぼでも語りたいゲームはあるんだけどね、語った瞬間に初見時の鮮度が落ちてしまうことを考えると、ちょっとね。まあ、ちまちまとネタバレにならない範囲でおすすめタイトルを紹介していけたらいいな。

 

(追記)

「国家」と「上位種」の間に「全人類」を入れるのを忘れてた!