163日目 繭のように固く

 

人を困らせるまい、駄々をこねるまいとは思っているんですけどね。

でもやっぱり、誠実じゃない人はキライです。文句のひとつも言わせてよって。

 

こんなの結局、八つ当たり。怠惰な自分への絶望を、怒りのエネルギーに変えて、余所に吐き出しているだけなんだよな。

そうと分かっていても、でもどうしたって、苛立ちは収まらない。付け入られるスキを与えたヤツが悪いんだ。

 

めんどくさいね。あれだけメンヘラを嫌っておきながら、実は自分自身がメンタルブレブレで、誰か彼かに迷惑をかけている。

ひとつ厄介事を振り払ってせいせいしたら、次の日にはもっと大きな、漠然とした不安が襲ってくる。そんなの分かり切ってたはずなのにね。知っていたのに、心の準備が出来てなかったんだ。

今夜の私は世の中のあらゆるものを憎んでいるけれど、その中でも一番許せないのは、私自身かもしれない。

 

寂しさ? 焦り? 恐れ? あらゆる感情が溶けあって絡み合って、頭蓋骨の底に黒く淀んだ水たまりを作ります。

この重く苦しい液体が、遠くの誰かへこぼれ出すことのないように、今日は繭のように固く閉じこもっていたい。

 

先手を打って謝っておきます。ごめんなさいね。